4月3日、この日は玉造駅(東成区側)で、谷口真由美候補が街宣をするというので、見に行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 意外だったのは、自民党の川嶋ひろとし市議候補と徳永しんいち府議候補との合同街宣だったことです。

 谷口氏がここまで、地元選出の地方議員と連携するとは思っても見ませんでした。

 ちなみにこの日の夜は、徳永しんいち事務所で北野たえこ市長候補と一緒に集会をしたみたいです。

 テレビの知名度を頼りにせず、地方議員との連携で反維新の自民党票を掘り起こしています。

 谷口候補と自民党とは政治思想的に違いがあっても、直接会うといい人に思えて来るという、対話の基本を実践しています。

 

 

 

 川嶋ひろとし市議候補は大阪のカジノの危険性を説いていましたが、正直言って朝の慌ただしい通勤時間帯でどれだけ響いていたのか疑問が残ります。

 街宣活動している政治家と仕事の事で頭がいっぱいのサラリーマンとの間に、傍から見ていてズレを感じてしまいました。

 改めて通勤している人の足の速さにも驚きました。

 

 

 夜は昭和町にある阿倍野区選出の田中かずのり市議候補の街宣を見に行くべく、選挙事務所に街宣場所を尋ねに行きました。

 

 途中、木下よしのぶ市議候補の選挙事務所を見掛けました。

 何ともド迫力で、「ザ・選挙事務所」という感じでした。

 

 

 

 

 

 

 木下事務所と同じ通りの道路で、少し離れた所に田中候補の事務所がありました。

 何ともこじんまりとしていて、内装も自らクロスを張り替えたりしているので、所々隙間もあったりしていました。

 

 

 

 

 田中候補の街宣場所を聞いたらすぐに事務所から出るつもりでしたが、対応してくれた事務員の方と話が盛り上がってしまい延々と話し続ける事に・・・。

 最初は政治の話をしていたのですが、事務所にあったMDラジカセの話まで及んでしまいました。

 

 そうしていると、田中候補のお母さんも事務所に来たので、ここでも話し込んでしまいました。

 このお母さんも政治の話をし出すと熱く止まらない感じで、田中候補の事から始まって地元の北九州市の話まで延々と話し込んでしまいました。

 選挙スタッフに軽く話掛けただけなのに、選挙中なので熱くなっているのか熱く話してくれるのはよくある話です。

 それは、年配者であっても女性であっても同じです。

 選挙は候補者に限らず、周りの人達も体力の消耗も激しいですが、健康寿命を延ばすのにうってつけだと思います。

 

 

 

 しばらくすると、街宣活動を終えた田中候補が帰ってきました。しばし話を伺うことが出来ました。

 田中かずのり候補は1977年に北九州市に生まれ、母子家庭に育ちました。関西の大学を出た後に一般企業に就職するも政治家の道を志すと決め、左藤章氏の秘書を7年間勤めます。当然、世襲ではありません。

 その後、2015年に大阪府議会議員選挙に初当選するも、2019年に落選。

 落選後も政治活動を続けるも、自民党府議団が大阪都構想や、大阪のIRカジノに賛成したことを機に2022年に自民党を離党し、2023年の大阪市議会議員選挙に立候補することになります。

 

 左藤さんの所で7年も世話になったのに、よく自民党を離党しましたねと聞くと、「いや、もともと左藤さんも郵政民営化の時に反対票を投じて無所属で選挙に立候補している人です。私も党の方針が阿倍野区民にとってよくないと思ったから、阿倍野区民を守ることを優先したまでで、それは左藤さんの考えを引き継いでもいるのです。自民党を離党したといっても、自分は愛郷心を持った保守だし、政治信条は変わらない」と答えるのです。

 「周りからは離党して市議会議員に立候補するのは無茶だと言われることもあるのですが、阿倍野区民を守るのに何が必要かと考えて行き着いた結論なので、どうしてそういう言い方をされるのか分からない」とも言ってました。

 

 田中候補は見るからに真面目で優しい雰囲気で、実際に話し方も丁寧な人ですが、自分の信念を貫く芯の強さを感じました。

 自民党にいた時から、IRカジノの住民投票実現の署名運動に取り組んでいましたが、その理由も分かった気がします。

 阿倍野区は選挙の投票率が常々高く、阿倍野に対する愛郷心が強い区民性のある街ですが、北九州出身の田中候補がそんな阿倍野区に居を構えているのは運命的なものを感じます。

 

 自民党の田中さんだから応援したのにと離れていく人がいる一方で、大阪都構想の住民投票やIRカジノの住民投票実現の署名活動での奮闘ぶりを見た人から、応援したいと手作りの選挙事務所にやって来ているそうです。

 

 最近の地方議会選挙は無所属が当選しやすくなっている流れがありますから、田中候補が当選するはずないとは言い切れません。

 投票日に阿倍野区民はどんな審判を下すのでしょうか。