某所への投稿

《以下、6月13日の投稿》


◎安全保障のお話    その2

(・_・)はい、前回からの続き。


◎オフショア・バランシング

アメリカの戦争に加担させられるって?

今後、アメリカは中東戦略の失敗で今までの強硬的外交戦略とらない。

有事か平事かは問わず、ある程度まで傍観し、頼まれたら「しょーがなく」出るって言う消極的な戦略をとる。

これをオフショア・バランシング戦略という。

これはアメリカの元々の基本政策に戻るってことなんだ。

従って我が国がアメリカから極東有事についてバックパッシング(責任転嫁)されたら、ある程度のことは日本が主体になって出来るようにしとかなきゃならんべ。

だから政府はここまで焦ってんのよ。

それにそうなったら東南アジア各国とも軍事同盟結ばなきゃならないのに、集団的自衛権を行使出来ない日本と同盟を結んでも相手国からしたら何のメリットもないじゃん。


◎アメリカを巻き込め!

それに中国にしてもそうだけど、戦争したい国ってないのよ。

戦略の目標は相手国に対する「コントロール」、つまり戦争しないで相手を自国の有利なほうに動かすってことなんだ。

戦わずして勝つ!ってヤツ。

なので防衛戦略としてはコントロールされないような体制をとるってことなんだ。

それが国際政治のバランシングってこと。

日本の場合はシーレーンやチョークポイントを防衛し相手国に支配されないようにするってこと。

ただそれを日本だけでやろうとすると「おもいやり予算」どころか社会保障費を全部防衛費に回しても足りないぐらい莫大な費用が掛かる。

そしたら戦時経済になっちゃうじゃん(^o^;)

加えてアメリカにとっても中国の台頭は脅威となる。

だから我が国の戦略上、「日本がアメリカに巻き込まれる」のを心配するんじゃなくて、「日本がアメリカを巻き込む戦略」を考えなきゃなんないってこと。

添付の画像みれば中国が南シナ海でメチャクチャな線の引きかたしてるのが分かるよね?





これだもん東南アジア各国が中国を脅威と見なしバランシングするのもとーぜん。

それはベトナムが独自のバランシング政策をしたりフィリピンがアメリカにバックパッシングしたりと、東南アジア各国の動きをみれば分かるよね?

で、今日本もその段階。

安倍総理のアメリカの議会での演説なんかおもいっきり巻き込もうとしてるじゃん。

まぁ前回でも言ったけど中国はレコンキスタ(領土回復)、つまり侵略してるつもりじゃなくて元々領土だったところを取り返すって感じだから罪悪感なんてサラサラないんだけどね。

ここで注意しなきゃなんないのが、日本が東南アジア各国と強固な同盟関係を築き大勢力となると、アメリカから脅威とみなされバランシングされるってこと。

そうなると先の大戦と同じように包囲されちゃうので、やはりアメリカを巻き込んだほうが日本にとっては得策となる。


◎国際社会はアナーキー

中国がチベットや南シナ海や尖閣諸島を、ロシアがクリミアやグルジアや北方領土を、アメリカが中東を、韓国が竹島を侵略してもそれを取り締まる「警察官」的存在っていないでしょ?

それは国際社会はアナーキーな状態ってことなんだ。

昨今の

安倍ぐぁあぁぁー!戦争ぉおぉぉー出来るぅうぅぅー国にぃぃぃーしようとぉぉぉー!ぐっはあぁぁー!うわぁぁーん!

とか、

偽ユダ金ぐぁあぁぁー!

とか

CIAぬぉおぉぉー策略でえぇぇー!ぐぁあぁぁー!

と、朝から晩までヒステリックに野々村議員もタジタジの叫び声を上げてる連中は、こういった視点も見識も持ち合わせていないようだね(^o^;)


◎戦争しないために戦争準備をする

国際社会はアナーキーであり、国家は国益と生き残りを掛けて行動する。

国家にとって卑怯だ!汚い!狡い!などと言うのは誉め言葉でしかない。

我が国もそういった視点で国際状況を見てかなければならないと思う。

特に安全保障は国の要であり、平和念仏主義者や九条信者などは現実離れしたカルトでしかない。

戦争したくないなら戦争の準備をしなきゃならない。

平和を守りたいなら戦いに備えなければならない。

いま日本は極東の最前線に立たされているんだから。


以上、分かりやすさを念頭に置いたので詳論すべきことすべて省いた。