3月6日

 
寒い。早朝、美咲海運の小さなフェリーに乗って小値賀島に大久保県議と一緒に向かったが、船は大きく揺れる。何よりも暖房が効かずに毛布一枚に包まっているが寒くて凍えそうだ。下腹に力を入れて複式呼吸を繰り返す。
10時すぎようやく、波止場に着くと、町長さんが迎えてくれた。
今日は小沢一郎が参議院選挙に向けての大久保君の応援に小値賀い入ってくれることで、私と大久保君が一足先に小値賀島に渡ったのだ。
小値賀島は人口4000人足らずの小さな島で、五島列島の北、平戸島との間に位置して、アワビなどの海産物に恵まれて、古来畜産、黒毛和牛の繁殖も盛んなところである。
懐かしい。かつてのわたしの選挙区で、家畜商の小西さんなど旧知の仲間も多い。
会場に行くと既に300人近い人が集まっていたが、「山田さん、山田さん」呼びかけて握手を求めてくれる。
ありがたい。
先に私が話をすることになった。
「お隣の上五島は合併して、苦境にたたされているが、皆さん方の小値賀町は合併せずに頑張っていて、私も嬉しい・・・・」といった話から、私の 持論である「ヨーロッパ並に、日本の離島も公共事業だけに頼らずに、消費税、ガソリン減税しなければ成らない」と結んだ。
ヘリコプターで小沢一郎代表が到着して、皆と語り合い、記念写真を撮って、ガヤガヤと楽しいひとときを過ごした。
小沢は田舎が好きである。ことに辺鄙な日本の最西端に来て、嬉しそうにみんなの話を聞いている。
「だから、言っているではないか。政治はこのようなところこそ、大事にしなければならない」いつもの小沢節で力を込めて語るが、何故か説得力がある。
山田町長さんの話を聞いても、
「お隣の宇久島は、佐世保市と合併したが、2年間で800人も人口が減っている。小値賀島より多かった人口が、うちよりも減ってしまったのです。合併しなかったので、うちもうろいろ言われましたが、財政は健全だと県の方からも言われているので、夕張市のようになることはありません。大丈夫です。」と自信に満ちている。
皆さんに次の参議院選挙、大久保君をしっかり紹介して、帰りは小沢代表と一緒にヘリコプターで島を後にした。空から見る東シナ海は青いキャンバスに白い絵具で傷をつけたように、白波が立っていた。