新潟県の五泉市も面白いところです。
 
学校給食のセンター方式を廃止して自校方式に改めて、これまで使用してきたセンター方式のどでかい建物を取り壊している最中でした。


写真:ちょうど取り壊されている最中だった給食センター 


なんでも元市長の五十嵐基さんが決定したそうですが、なかなか面白い方でした。
 
センター方式のお弁当は心のこもってない冷凍食品を加工した餌にすぎない、戦後の学校給食が日本の農業をダメにしたと一刀両断。
 
なるほど戦後すぐGHQは日本の御用学者と一緒に米を食べると頭が悪くなると宣伝、学校給食をパンと牛乳にしてしまった。
 
幼い時にパンにならされると大人になっても朝食はパンになって米の消費がどんどん減ってしまった。

ようやく米食を一部学校給食に取り入れたのは1970年代になってからのことです。
 
そう言われれば、韓国に学校給食を観に行った時、韓国の農水省にいくら有機食材を使うといってもパンとパスタは無理だろうとお聞きしたら 
 
「韓国の主食はお米です。パンとパスタは給食に出しません。3回に1回は米に雑穀を混ぜています」と。
 
五十嵐さんは今の日本人は子どもの時のバターやチーズの味に慣らされて、味噌汁や漬物などの発酵食品、酢の物や煮物などに見向きしなくなったと嘆く。
 
彼は戦前の小作農解放運動の指導者、治安維持法に反対して殺された日本労農党代議士、山本宣治氏の流れを汲む叩き上げの農民運動家でもあります。
 
農民会館で保存されている、山本氏が殺される1週間前に書いた貴重な書と有名な墓標の拓本を見せて頂きました。

写真:五十嵐元市長と山本氏直筆の書
 
新しく当選された田邊正幸市長さんも『食の安全を守る人々』の上映会で私の話も熱心に聞いてくださって、学校給食のオーガニック化にすごく意欲的です。

写真:田邊市長、市民の親御さん、教育庁と

嬉しくなりました。

佐賀県上峰町の武広勇平町長も先日お伺いした時に 学校給食はセンター方式を自校方式に改めたので
それで済んだと思っていましたがさっそくオーガニックに取り込みますと。

帰りに10年前TPP反対運動を一緒に闘った全中(全国農業協同組合中央会)の元会長 萬歳章さんにお会いしました。

当時のことをあれこれと語り合いました。

写真:萬歳元会長と