頭を垂れた稲穂の上を赤トンボがすいすいと翔んでいます。
昔、私が中学生の頃まで夏の終わりに五島でよく観ていた懐かしい田んぼの風景。
最近はとんと見かけませんでしたが、今回天草市でとくと堪能させて頂きました。
15年間稲の自然栽培を続けてきた川﨑眞志男さんの15ヘクタールの水田です。
川﨑さんは農薬も化学肥料も全く使わないので近隣の農家との軋轢が生じ大変だったようですが、今では回りの水田もJAあまくさで減農薬地域に指定して頂いたとのことです。
ここの水田にはトンボなどの昆虫、多様な生物が沢山いるのが納得です。
川﨑さんは健康のもととなるゼロウォーター に遭遇して、さらに美味しいお米を提供できるようになりました。
私にも是非見てほしいと水田の川下にある干潟を案内してくれました。
驚いたことに、そこには日本の海から絶滅しかかっているコアマモがびっしりと生い茂げっているのです。
川﨑さんの話ではかつてコアマモが畳1畳分ぐらいしか残っていなかったのが、今では見事に再生したのです。
森や水田が自然なものになれば、海にも再び魚介類が戻ってくるのです。
翌日JA本渡五和とJAあまくさに父兄と子ども5〜6人で、オーガニック給食のお願いに伺いました。
JAあまくさの常務は「子どもは親のものではなくみんなのものです」と。
組合長は熊本市内に出かけていませんでしたが、常務に応対して頂きました。
JAとしてもすでに常務自らみかん畑を一部有機栽培に切り替えているなど、前向きな話を頂き皆大喜びでした。
実は先日馬場昭治 天草市長にお会いしてオーガニック学校給食の話をしたのですが、実現するとなるとJAの立場を心配されていたようでしたので
私から市長さんとも是非お話して頂きたいとお願いしておきました。