先日、内閣委員会での質疑に関して、
嬉しい知らせが舞い込んできた。
明治公園で暮らす野宿生活者の方々が、
オリンピックの為に追い出しをかけられていた件。
野宿生活者の方々は「明治公園を出ろ」、と言うならば、
他の公園で暮らす権利を求めていたものだ。
★内閣委員会ロボット大臣映像★
東京都が、この方々に対して、
別の公園での生活を打診してきたそうだ。
世界のオリンピックホスト国は、
社会で最も恵まれないメンバーに対しても配慮しなければならない、
というオリンピックアジェンダ21の通りに、
野宿生活者に対して路上の権利を認めたり、
支援を行っているが、日本はその逆だった。
質疑では、公園での生活は許さない、
福祉を利用しろ、
との趣旨の答弁しかなかった。
「個室で3食付いた支援を断るとは、贅沢でワガママ」という空気が、
委員会室に充満したが、
実態を理解しようとしない政治家に思い出して戴きたい。
個室と言ってもベニヤ板などで仕切られたもので、
3食付いていると言っても、
冷え切った弁当など。
プライバシーは無いに等しく、人間関係も煩わしい。
保護費はほとんどが取り上げられるなど、
貧困ビジネスの最前線に送り込む様な作業が、
行政の言う手厚い支援なのだ。
そのような暮らしや人間関係に懲り、
公園での生活を選ばれた方々に対して、
「オリンピックだ、出て行け」と言うならば、
本人たちが望む代替地である他の公園が提案されるべき。
今回は、東京都が代替地に関する話を丁寧に、
当事者の方々として下さったと聞き、ホッとした。
少なくともオリンピック開催地が、
オリンピックアジェンダ21を無視するなど、
世界に恥を撒き散らす事になるから。
東京都の誠意ある対応に感謝すると共に、
この先の対応もチェックして、
何かあれば、また国会質疑に繋げたいと思う。