本日、衆議院でカジノ法案が委員会(内閣)を通過した。

 

 

議員立法で提出されたものは、与野党の合意が原則。

 

でも合意のないまま審議に突入した。

 

やりたい放題ですね。

 

審議時間は2日間合計で6時間20分。

 

あまりにも酷い。

 

 

参議院も与野党の合意がないまま審議に突入するなら、

 

内閣委員会所属の山本太郎は、カジノ法案の質疑に立つ事になる。

 

 

2年前、カジノ法案の審議が持ち上がった時に、

 

後援会(タローズネットワーク)向けに書いたメルマガを公開します。

 

 

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皆さんが最後に泣いたのはいつ?

 

 

僕が人前で涙した(本人は泣いてないと言い切っていたが)のは、

 

昨夏、参院選、多摩ニュータウンでの演説でだった。

 

 

不条理を押し付けられた数々の人々から聞いた声を

 

演説で伝えている途中で「悔しさ」が溢れてしまった。

 

本人曰く泣いてない、との見解だが、

 

周りは100%泣いてただろ、との判定だった。

 

 

大人になると、なかなか人目をはばからず涙する場面もグッと減る。

 

先週末、友達の胸をかりて、声を出して泣いてしまった。

 

小さい子が泣くように、ワンワンと声を出して。

 

 

付き合いが10年以上になる友人が、兄貴のような存在が、

 

自死を選んだ。

 

バタバタしていて直接には一年以上は会っていなかった。

 

 

その知らせを受けたのは、市長選挙の応援で石垣島入りした直後だった。

 

 

足が震えた。

 

 

その人と過ごした数々の思い出がグルグルと頭の中を駆け巡った。

 

 

あまりのショックで何も考えられなくなる前に、自分を奮い立たせた。

 

 

だって30分後には、演説をしなきゃならない状況で、

 

悲しみにくれていては、

 

マイクを握った時に言葉も出なくなってしまうから。

 

 

飲んでて意気投合すれば、人にご馳走したり、

 

困ってる人がいれば、どこまでも面倒をみたり、

 

大胆で子どものように素直で素敵な兄貴が命を絶った。

 

 

国会が閉会するまでは、時間を作れなかったので

 

先週末やっと友人の親族を訪ねる事が出来た。

 

 

会社経営をしてお金持ちだった友人が、最後は仕事も失い、

 

何度か「1000万円何とかならないか」と電話をしてきていた。

 

「来月には仕事が上手く廻って倍にして返せるから」

 

「再来月には億単位の金が入るんだ」

 

もちろん、友人が言ってることは本当ではない。

 

来月になっても、どこからも入金の予定はない。

 

そんな事は、付き合いが長くて濃かった分、

 

話してる内容や声のトーンで判断できる。

 

 

もちろん、3・11以後の自分の行動で

 

お金が目減りして行く状態だった僕には

 

1000万円もの大金をどうにか出来る力はなかった。

 

それに、自分があげた、と思える範囲でしか人にお金を都合しない、

 

と言う幼い頃からの教えが染み込んでる僕は、

 

自分のできる金額を数回用立てた事もあった。

 

 

何億円ものお金をもっていた友人が、

 

日々の生活に困る程にまで転落したのは、理由があった。

 

 

カジノ、だ。

 

 

最初は調子のいい時もあったのだろう。

 

 

職業は「博徒」、と冗談で言ってた位、勝負事にハマって、

 

先日の負けを取り返そうって気持ちになり、

 

取り返さなきゃシャレにならんと必死になり、

 

取り返さなきゃ会社が危ない状況にまで追い込まれて、

 

周囲だけでなく広い範囲にわたって借金を重ねたのだろう。

 

 

「見栄っ張り」の友人は

 

自分のおかれた立場をなかなか伝えてくれなかった。

 

 

変化に気づきだしたのは、友人の家の冷蔵庫の中身が行くたびに

 

品薄になって行く状態を感じた時だった。

 

 

最初は、「忙しくて買い出しに行けてないのかな」位に考えていて、

 

家を訪れる時は、僕が飲み物などを買って補充するようにしてた。

 

 

でもその状況が何ヶ月たった後も変わらないのでそれが確信に変わった。

 

 

生活保護を受ける事も薦めてみた。

 

 

人生を立て直すのに、

 

国が用意したセイフテイーネットを利用するのは当然だし、

 

その権利は全ての人にある。

 

 

見栄っ張りで格好つけの友人は、「鼻で笑った」

 

 

あの時、精一杯の格好つけをしていたのかな。

 

 

依存性の高いギャンブルは人生を狂わせる。

 

 

資金繰りに苦しんだり、追い込まれたり、

 

藁をもすがりたい人にとって「一発逆転」と言う発想は

 

魅力的に映るだろう。

 

 

実際に僕も、鹿児島2区の選挙資金が厳しい時に、

 

ほんの一瞬、「カジノか〜」と不謹慎な妄想をしてしまった。

 

 

競馬、競輪、競艇、パチンコ、勝負事は既にこの国に溢れてるじゃないか。

 

 

わざわざ、カジノを持ち出す必要ってあるのか?

 

 

最初は優雅に遊んでいる人でも、

 

ひとたび一線を超えると取り返しのつかないところまで行ってしまう。

 

 

芸能界時代にも、何度か一緒に飲んだ事があるお金持ちの経営者が

 

カジノで身を持ち崩して高飛びした、と言う話を何度も聞いた。

 

 

安倍政権が次期国会で成長戦略の目玉の一つとして

 

推し進めてくるのは「IR推進法」

 

 

カジノ法案だ。

 

 

成長戦略が「原発」「武器輸出」「カジノ」だなんて、

 

どんだけヤクザな国だよ。

 

 

カジノ法案は、内閣委員会での議論になる。

 

 

もちろん山本太郎は大反対。

 

 

友人も、黄泉の国から、力を貸してくれるだろう。

 

残された友人の子ども、奥さんの無念に応える為にもしっかりやります。