◆旅に出る

僕は2016年5月13日から2016年10月26日までの167日間、世界21カ国を旅してきた。

よく聞かれるけど、特に目的はなくて、ただ単純に行ってみたい、やってみたい、感じてみたい、という『好奇心

それと世界一周の旅は、僕が学生時代から思い描いていた『』だったから。

それだけが僕を突き動かして、貯金なんてなかったけど、とりあえずタイ行きの片道航空券を購入。それから3ヶ月間は毎日15時間以上がむしゃらに働いて、どうにか出発までに旅の資金を準備した。

そして僕は30歳手前にして家を引払い、
仕事を辞めて旅に出た。

全ては好奇心に従い、
自分の夢を叶えるため。

否定的なこと言われることもあった。
「いい年こいて」「目的もなく何の意味がある」「仕事もせずに」

ただ正直そういう言葉は、全く気にならなかった。既に僕は「夢中」だったからね。世界を周ることでワクワクしてて、頭がいっぱいだったから。

僕にとって旅に明確な目的なんて必要なくて、“好奇心に従う”それだけで“動機”は充分過ぎたみたい。




◆世界を感じる

旅に出ると僕に起こる毎日は、非日常の連続に変わった。

「明日はいったい何が起こるんだ!」
そんな刺激的な毎日を過ごす。

ただ僕が感じる非日常は世界の日常。
それが世界のリアルだった。


生まれて初めて目に映るものに感動して涙が流したのは、アンコールワットを前にしたときだった。体の内側からジュワァァっと、湧き上がってくるようなトリハダが全身に広がり、自然と目に涙が溢れた。思い出すだけでトリハダ立ってくる。

間違ったサイン、伝わらないコミュニケーション、デタラメな案内、無愛想な態度、うまくいかないことが続き、冷静さを失うほど頭に血がのぼることもあったインド。全力で怒鳴り散らしたこともあったけど、逆に涙流すほど人の愛をもらったのも同じインドだった。インドは本当に色々あったな。。

生まれて初めて感じた、恐怖からくる脱力感、喪失感。拷問、虐殺が行われてた生々しい跡地を見に行き、その後は食欲も完全に失っちゃった。教科書で学ぶのと違う他人事とは思えないリアルな歴史。今でもゾッとする。

世界各国で目にした貧困。小学生にも満たない年齢の子が朝早くから懸命にお菓子を売り歩いてる。小さな赤ん坊を背中に抱えたお母さんは、深夜も道行く人に声を掛け続け真剣な顔つきでお金を乞う。日本では目にしない光景がいっぱいあった。
一方、そういう生活環境にいる人も、キレイな澄んだ目で、輝いた笑顔をいっぱい見せてくれた。マジでしびれたよ

親友が出来たと出会いを喜んでいたら、ネットにも晒されてる有名な詐欺集団の一味で、僕もまんまとお金を騙し盗られてたり、バスの中で知らぬ間にiphoneがスられてたり、強盗グループに荷物全部盗まれてしまったり、悔しく情けない思いもたくさんした。

電車やバスが2〜3時間遅れて来るのは当たり前だし、食事に虫が入ってても気にせず取り除くまで。

右手でカレーを食べて、
左手でうんこを拭く日常生活。

ボロボロの服着た人が楽しいからって、
ビールをご馳走してくれることもあった。

韓国人2人とアフリカ大陸で1ヶ月間、毎日一緒に飯食って遊んで寝て冒険してたのは、この旅で1番楽しかった思い出。

空港、ベンチ、山、川、高速道路の脇、色んなところで寝たけど、ガソスタで寝てたら、不法侵入者のサイレンが深夜に鳴り出して、あれはさすがにびびったな。

世界一危険と言われる街を怯えながら歩いてみたり、襲われたらやり返すつもりで、ナイフ握りしめてタクシー乗ったり。

たまたま見つけた学校に入って、子どもたちと遊びまくったり、クラス任されて日本語の授業してみたり。

ボランティアで入ったザンビアの病院も
すごく印象的だった。

ヒッチハイクしてたら、お金恵んでくれたり、ご飯ご馳走してくれたり、家まで泊まらせてくれたり。荷物全部盗まれた時は、いろんな人が洋服とかくれて、すんごい温かったな


日本で経験できないことがたくさんあった。

初めてのことがたくさんあった。

これらは旅のほんの一部に過ぎない。
ただこういう旅の“リアル”は、きっと一生忘れられないんだよね。




◆旅を通じて

僕にとって旅は、精神と時の部屋。
この半年間で、10年分ぐらいのワクワクと刺激的な毎日を送った気分。それにこの旅でいくつも夢叶えてたし。

でもそれだけじゃなくてこの旅は、
僕の考え方や価値観にも影響を与えた。



そのTOP3だけ挙げてみます!




星やりたいことは何でもできる

遠い夢のように描いていた世界一周という大きな夢は、「決める」だけで驚くほど簡単に実現した。決断さえすれば、夢は叶えれるんだということを体感した。なので今後はすぐ決断する人生にしていこうと思ってる。そして僕には、やりたいと思っててずっと出来てなかった夢が実はもう1つある。だからこれはもう、来年実現させるって決めれてるんだ。



星僕は豊かな人生を送ってる

僕は学生時代から大きくなることを考えていた。大きな会社を作って、多くの人に影響力を与えるそんな人間になりたいとずっと思って来た。それが旅に出て、そういうのにあまり興味がなくなった。自己成長欲求がなくなったというより、すごく満たされちゃって、それが不要になったって感覚なんだよね。

そんな考えになった理由は2つあって、

ひとつは日本に生まれただけで、めちゃめちゃ幸せだって体感したこと
僕には家があって、家族がいて、仕事があって、ご飯が食べれて、友達もいる。世界を旅する事だって出来た。世界には頑張ってもいくら能力が高くても、それらが叶わない人たちが残念ながら大勢いる。僕は本当に幸せ過ぎる環境にいることを体感して、すごく満たされた気分になってる。

もうひとつは、世界一周という自分のずっとやりたかった大きな夢を叶え、自分の渇いた心が純粋に満たされたんだと思う。もう今は自分にしてあげたいことがほとんどなくなっちゃった。だから次の僕の夢は、自分のためのものじゃないんだよね。

これからやっと本当の意味で、人の幸せを自分の幸せとして生きていくんだろうなとなんとなく感じてる。
僕はこの意味においては、旅に出ることで成長したような気がする。



星やりたいようにやったら良い

これは言語化が難しくて、思ってることを正確に伝え辛いんだけど、
僕はこれまで自分の中の正しさみたいなものに縛られてたと思う。それを人に押し付けようとしたり。でもこの旅を通じて、それがなくなったような気がする。もっともっと自由に。

こういう考えになった理由は2つあって、

ひとつは前の話と重なるけど、僕ら日本人は何でも自由に選択できる幅が物凄く広くて、日本に生きてるだけで幸せとなんだとしれたこと。僕らは学校も住む場所も仕事を選べるし、世界を旅するかどうかも自分次第。

でも世界は違った。家に水道がなかったり、どんなに能力高くても仕事が出来なかったり、旅なんて言語道断で、人がみんな自由な選択をできるわけじゃないんだと知った。それがリアル。
だからこそ僕は、今の環境に感謝して、もっと自由に好きなことをどんどんやっていきたいなと思った。
やるべきことより、やりたいことを。


もうひとつの理由は、自分自身この旅で、これまで感じたことないほど自由な時間を過ごしたこと。
翌日の予定がないことは当たり前。気が向いた時に国境越えて次の国へ渡る。好きな時に好きな人と好きな場所へ行く。ヒッチハイクしてどこでも良いから連れてってと言ってみたり、YouTube見ながらビール飲んで堕落した1日を過ごしたり、本当に自由な毎日を過ごした。僕はどんな1日も好きだった。

一方、旅に出る前は毎日のように複数件の予定で手帳を埋め尽くし、空いた時間はやるべきタスクをこなしていく。そんなストイックな生活を送ってた僕だからこそね、この差はすごく大きかった。

そして僕が今感じていることは、「大切にしたいことをないがしろにした目標を立てて、やるべき事に追われて息苦しい生活を送ってたのかもしれない」ということ。
「人はみな頑張るべきだ!」みたいなね。これが僕の言う「正しさ」みたいなもんで、今はこれがなんか違うなーと思ってる。
人生は選択の連続で、それは何を選ぶも自由なわけで、何も矯正される必要はない。
正しさなんて求めなくて良い。
もっと自由にとことん好きなことを。




◆旅を終えて
この旅で出会った人、見たもの、聞いたもの、起きた出来事、感じたこと、その全てが僕の一生の宝物。

同じように世界を周る人はいっぱいいるけど、誰と出会い、何が起き、何を感じるかは人それぞれ
旅を通じて恋人作る人がいれば、残念ながら命を落とす人だっている。

何が起きるかわからない。

「人生はチョコレートの箱みたいなもんだ。開けてみんと中身はわからない。」
※大好きな映画のワンフレーズ

旅は人生そのもの。やってみないと何が起きるかわかんない。

だから旅(人生)は面白い。

僕にとって今回の旅は、
かけがえのない貴重な時間となった。

旅したことが今後の人生をプラスに働かせるかなんて正直わからないけど、これからさらに人生という旅を楽しもうと思う。


旅できたことに感謝。
何事もなく帰国できたことに感謝。


この旅で親や友達から
たくさんの愛情を感じました。


本当にありがとう。







----------------終わりに---------------

ひとり旅は自分(人生)と向き合う時間が自然とたっぷりできる。これこそがひとり旅の醍醐味なんじゃないかな、すごい良かった!

もし世界を旅してみたいなと思う人がいれば、僕で役立てることがあれば協力します^ ^

旅したい人じゃなくても、僕なんかの話を聞かせてみろよって思ってくれる人がいれば、喜んでお話します。
気軽にご連絡ください(*^^*)



最後まで長い文章を読んでくれて、
有難う御座いました。


これにて僕の旅日記は
終わりにします!


ありがとうございました*\(^o^)/*




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