『韓国TV珍釣行』のメモリー(その3)
毎度です
さて、なんとか乗り損ねることも無く搭乗できた大韓航空機は一時間余りで順調に金海国際空港へと到着し、慣れない入国手続きを何とか済ませてホッとひと安心して到着ゲートを出るとそこからは怒涛の如く「驚きの韓国事情」が目白押しで、帰国するまでの間はカルチャーショックを受け続けるオッサンなのでありました
まずは、空港には迷彩模様の戦闘服を着て黒いベレー帽を被った兵士たちが”自動小銃”を手にして鋭い目つきでアチコチに立ち、空港を警護している状況に驚かされまっせ
だって、日本の空港で自衛隊員が武器を持って警護しているなんて状況は余程の事が無い限りおまへんから、オッサンの足りない頭でも「…そうか、この国は休戦中とはいえど未だに戦争中やもんなぁ~…」と何となく納得させましたで
そして空港の到着ゲートを出ると、このロケ釣行でナビゲーター役を務めてくれる
「ミンさん」と合流しますが、このミンさんがまたエライ強面な風貌でっから思わず丁寧敬語で会話する腰が引け気味のオッサンでおます
このミンさんは韓国で有名なDAIWAの磯テスターだそうで、お仕事が建設機械の輸入業を手掛けていることから日本語の会話も達者な上に、細やかなところにまで親身になってお世話をしてくれるホンマに親切なオジサンでおました
…ところが、その親切なオジサンが韓国の方との交渉でコチラの希望が通らない場面になると一変し、眉間にシワを寄せた真っ赤な顔と激しい喧嘩口調の大声で相手を威嚇すかのように交渉されるのですが、どうもこれはミンさんだけではなく韓国流の交渉術みたいな感じでっせ
そう言えば、たしか空港のカウンターや海鮮レストランの店内、韓国三大魚市場であるチャガルチ市場の店頭 でもそんな激しい交渉術を駆使してやり取りをする韓国の人を何度も見かけましたからネ
でっ、とりあえずは釜山市内の釣具店へエサを仕入れに向かいますが、当時の韓国の釣具店といえば店頭や店内にお客さんの目を引くだ出なデコレーションやポップなどはなく、至ってシンプルな店構え・品並べで、イメージ的にはちょうど昭和40年代の日本の釣具店みたいな印象でおましたで
そんでもって、釣具店で驚いたのは当時の韓国には「投げ釣り」というジャンルの釣りが存在せず、従って店内には投げ釣り用のロッド&リールはもとより三脚、天秤オモリ、チカラ糸、果ては投げバリすらも置いていないという極薄の品揃いに愕然とさせられたオッサンでっせ
そしてそして、さらに「驚き・桃ノ木・山椒の木」だったのは… (つづく)