山口県下関市にある「赤間神宮」は、平安時代後期に海で亡くなられた安徳天皇を祀る神社です。この神宮の解説を引用します。

「壇之浦の戦いで源氏が優勢になってきた頃、祖母の二位尼が安徳天皇を抱きかかえて水の中に入っていき、生涯8歳という若さでこの世を去りました。

平清盛の妻である二位尼は、水の中に入る前に安徳天皇にある歌を詠みました。

「今ぞしる みもすそ川の おんながれ 波の下にも 都ありとは」

現代の言葉では「海の中にも都はある」という意味になりますが、二位尼の悲しさと安徳天皇を案じた優しさが詰まった歌だと感じさせられます。」

壇之浦を望む白壁に朱塗の水天門は鮮やかな竜宮造り。