テレビでいちばん | 気まぐれ備忘録

テレビでいちばん

いつの頃か、


だんだんと、


テレビを観なくなった。


いわゆるゴールデンタイムのバラエティー番組とか、

時々は観るし、 それなりに暇潰しにもなるけど、

毎週欠かさず観るほど、お気に入りの番組はない。


いや、いっときは、好んで積極的に観ていても、だんだんと飽きて来てしまう。

どんなに面白い企画でも、マンネリを感じてしまうというか。



ま、所詮は、寝るまでの暇潰しだから、

別にテレビに釘付けになる必要もなく、


だから、今日は観ない!

と早々とテレビを消してしまう日もある。





だけど、

最近、BSが観れるようになったんです。


うちのテレビ、居間とおふくろの部屋のテレビは、BS観れたんです。

でも、僕の部屋は観れなかったんです。


それが、最近、観れるようになった。




いや、BSなんて、たいしたもん、やってないだろ?


そうなんだけど。



じつは、僕の職場のテレビ、

逆にBSしか観れない。


近くに電線の鉄塔があるせい?で、地デジが観れないんだけど、何故かBSは観れる。


だから、BS、休憩時間に多少は観てるわけ。


なんか、海外のニュースとか、メジャーリーグとか、

あと、幾つかの旅番組とか。



で、ひとつ、

ひそかに気に入っている番組があるんだけど、


職場の休憩時間だから、たまにそれがやってる時も、そんなに真剣に観てはいないんだけど、


家だと、じっくり、気兼ねなく、観れるでしょ。


改めて観て、


やっぱりええな、


「にっぽん縦断 こころ旅」



この番組が好きって言ったら、

つまんねえって言われた事があった。



お前だろ、つまんねえのは。


いや、面白いとか、そういうのは求めてないんだけどね。



なんというか、

あのゆるさを、ただ味わう

というか。


少なくとも、僕にとっては、

稀有で、他に類を見ない、


観ていて、心地よい番組。




何故でしょう。



まず、余計な共演者がいない。


スタジオ収録も、当然ない。


テロップも音楽も、極力抑えている。



騒々しさが一切ない。



だから、逆に臨場感があって、

一緒に旅している感覚で観れる。


名所、名物、名店だの、そんなのは関係ない。


ただ手紙を読んで、途中で食事して、目的地まで自転車で走るだけ。


あの流れる景色の、自転車の速度が、

ちょうどいい。



そして、たぶん、

火野正平ならではの、魅力。


正直、俳優としての仕事は、見た記憶がない。


でも、あの落ち着きと渋さ、


ユーモアと茶目っ気、


そしてファッション。



なんか、イイっすよね。