伝える
と
伝わる
は
違う。
初めの一歩
伝えたい
と
聞きたい
が、土台違う
そんな時は全然伝わらない…!
唐突ですが、養生家庭料理教室でお伝えしていることをご紹介させていただきます。
「家庭料理」って聞くとどんなイメージが湧きますか?
日常的に食べる毎日の朝ごはんや夕げ
それが家庭料理、でしょうか?
ご馳走でも、珍しい料理でもなくて、地味なご飯とお味噌汁
皆さんにとって味噌汁って”日常”でしょうか?
日常って変化し続けますよね。
体調、子どもの育ち、年齢を重ねると…。
影響を受けて、流れて、日々変わくんじゃないかな~って思います。
そんな遷ろう日々に取り入れてほしい、変わらない支柱。
変わるのが当然の中に、あえて変化しないものを入れる。
変わらずに自分の礎にしていただきたい食卓の整え方や生活のありかた。
養生家庭料理教室では、三本柱に見立てて最初にお話ししています。
決して昔に戻りましょう~ではありません。
今に生きる私たちにも無理のないできることを伝え、実践することを一番大切に。
続けていくうちに、え~~どうしよう~~!となったらそこに照らすようになりました。
無意識に。
情報いっぱいの時代におぼれそうになっている自分の中に戻る場所ができてきます。
自分自身に安らぎを感じるようになりました。
不思議な感覚です。
【養生家庭料理教室の三本柱】
(一)日本の伝統食
毎日の食事の基本は日本の伝統的な食卓風景。
ご飯、味噌汁を中心に魚、海草、旬の野菜と発酵食である漬物。
日本食と言えば寿司、てんぷらですが、おうちでは毎日そのような食事はしてはいませんよね。
ただ、和食のごちそうは頻繁に食べていなくても、外国のお料理やお肉やフライものはしょっちゅう食卓にのぼりますよね。
これは、普段ではなくて諸国の特別な日=ハレの日の食事なんですよね。
その土地で採れる旬の食材を選び、お野菜を中心にいただく。
旬のものがその季節を元気に過ごす力をヒトに与えてくれます。
日本の伝統食は健康食として世界中から注目を集めています。
(二)陰陽調和の重ね煮
海のもの、川のもの、山のもの、里のもの旬の素材、全てを一つの鍋に入れて炊き合わせて囲炉裏(いろり)にかけて作るごった煮。
世界中どこにでも、その地域におばあちゃんの頃から作られてきた料理には必ずごった煮がありました。
フランスのラタトゥイユやロシアのボルシチなど♪
それらのごった煮を陰陽という自然のエネルギーが調和するよう重ね煮調理していきます。
「陰陽調和料理」の重ね煮は現代版のごった煮です。
(三)昔ながらの台所手当て
手当てと聞いて皆さんは何が浮かびますでしょうか?
「お腹が痛いよ~」と言われた時に手を当てる。
相手を想って痛さを和らげようとさすってあげる。
これが「手当て」の始まりです。
そして、その手当てを台所にある食材や調味料を使って施すのが、「台所手当て」
旬の野菜や天然醸造の調味料には、身体にやさしい様々な効果効能があります。
昔から日本人はおかゆに梅干し、本葛粉で作った葛湯と台所にある食材で調子を整えてきました。
台所はいわば「家庭の薬局」なのです。
今、病院に行く前、薬に頼る前に、家庭でできる「手当て」を実技を通してお伝えしています。
セルフケアって言葉を最近聞くようになりました。
アロマ、ハーブ、リンパマッサージなどなど。
ケアっておしゃれな響きですよね。
しゃれてはないけれど、昔から日本人がやってきた身体に無理のないケア。
今はもうほとんど見かけない「おばあちゃん」の手当て。
「養生家庭料理教室」の初級科の半年コースで2~5回お伝えします。
手当てにもなる季節の保存食もお見せします。
春の山椒のみりん漬け
梅雨前の梅ジュース、梅干しづくり
晩秋のかりんのハチミツ漬けなど。
安らぎは自分の中から湧いてくるもの。
聞きたかったこと、ありましたでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
多謝