こんばんワンダフル!!!

ワンズフエイトの えっきーな ですウシシ

今宵も怪談をお伝えしますにやり


あれは、何年か前の夏の日でした。
仲良くしていた、妹分のような子が、ばたばたとやって来ました。
いつも騒々しい彼女なのですが、いつもと少し様子が違います。
どうしたのか?聞いてみると………、彼女のはなしによると、



夢の中で、山の中を足下だけ見ながら、一生懸命登っていたそうです。
周りにも同じように、山を登る人たちがいるようで、もくもくと皆だまったまま、登っていたようです。
本人も、話をするとしんどくなるから、声をかけることもなく、ただ足を進めていたそうです。

しばらくいくと、おじいさんがしゃがんで、しんどそうにしていたらしい。
周りの人たちは、そんな様子も無視して、もくもくと登っていく。
彼女は、『えー?!そんなんで、いいの?人としてどうよ?』と思ったそうです。

で、思いきって、おじいさんに声をかけたそうです。

彼女『おじいさん、大丈夫ですか?』
おじいさん『……………』
彼女『おじいさん、大丈夫ですか?(さらに大きい声で)』
おじいさん『……………』

そこで、聞こえてないと思ったのか、何を思ったのか、おじいさんの肩を揺さぶりながら、さらに大きな声で

彼女『おじいさん、大丈夫ですか?』

その声をあいずに、なぜかおじいさんは彼女の喉元を目掛けて、つかみかかり、馬乗りになって、わめき散らしたそうです。
わめき散らした内容は、よくわからなかったけれど、とにかく恐い夢だった………。

と言うのです。
そして、つかみかかられた喉元を気にしている様子です。

ええ、ええ!しっかりと残っていましたとも、つかみかかられた後が…………。