先週日曜日にTくんと遊びに行った。

お茶をしようという事になり、
カフェに入りアイスコーヒーを2つ注文する。

ガムシロップいるか?とTくんに聞くと、



うん!いいや!


どっちだよ。



まぁ、いらないって事だろうと思い、
甘党の俺は自分の分のガムシロップを2個持って席に着いた。


そして席に着くとTくんは

さっむいね~、ほんと

などと言いながらガムシロップを2個自分のアイスコーヒーに入れたのだ。



ん?



俺は何やら不思議な感覚に見舞われた。

俺が持ってきたガムシロップが2つ、Tくんのコーヒーの中へ消えたのだ。

あれ?何でお前2個とも使ったの?とTくんに聞くと


2個あったから



じゃあ1個俺のだろ!!



むしろ2個俺のだよ!!


そしてTくんが


甘い

だろうな。




軽くお茶したあと、外に出て適当に話をしていると、
会話の途中で、Tくんが急にどこか違う方向をじっと見始めた。


何だ?と思い、Tくんが見ている方向を見てみると
その視線の先には見知らぬおばあさんがいて、
そのおばあさんもTくんをじっと見ているではないか。


見つめ合うTくんとおばあさん。




何だこの面白い状況。



すると、急におばあさんがTくんに向かって



・・・・まさと?



と言いだすではないか。


しかし残念ながらTくんはまさとではない。
おばあさんの人違いである。



しかしおばあさんは



・・・まさとかい?



するとTくんは



うん、そうだよ




いや、違うだろ!!




さらに見つめ合う二人。


すると後ろの方でおばあさんの娘さんであろう女性が


その人まさと君じゃないよ!


するとおばあさんも


あら、ほんと。似てないわ


似てねえのかよ!!!



しかし、娘さんであろう女性が


でもたしかにまさと君にすっごい似てる


おばあさんも


まさと君かと思った



似てんのかよ!!



そしてそのままその親子は去っていった。


一体何だったんだと思いながらも、Tくんに
お前さ、なんで「うん」って言ったんだよ、と聞くと


面白いかなと思って




好奇心でおばあさんを騙すな!!




そしてTくんが


まさと君って誰? 




知らねえよ!!