女性の活躍とは?朝生出演を経て | 吉木誉絵オフィシャルブログ「コノハナ」Powered by Ameba

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先週出演いたしました「朝まで生テレビ」。

沢山の応援を賜わりまして、ありがとうございました。
テーマは「女性の活躍」ということで、女性の論客だけで討論するということでした。


後で知ったのですが、おかげさまで、一時私の名前がツイッターやヤフー検索で1位になりました。
大変驚きました・・・ありがとうございます。


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しかし、私なりに自分の目線で女性の活躍について意見をまとめてきたのですが、番組中で思うような意思表示ができず、自分の声を届けられなかったことが残念です。


しかし、応援してくださる方々からの激励のメッセージ、観てくれていた友人からの電話などで、とても励まされました。


人に、自分の言葉で伝えることの難しさ、伝えきれない時の痛烈な悔しさを改めて知りました。
しかし、これもこのような場に出て経験しなければわからないことです。
今のうちにこのような経験ができてよかったと思います。

今回の経験を肥やしにしたいと思います。
応援してくださる方には感謝してもしきれません。



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番組ではお伝えしきれませんでしたが、女性活躍に関しての私の思いを少しお話できればと思います。


(長文注意!読了まで5分程度)


「女性の活躍」とありますが、その「女性」とは、いったいどのような女性なのでしょうか。

1.仕事が生きがいでキャリア志向の女性
2.そこそこ働きたいけど仕事中心の生活をしたいわけではない
3.専業主婦になりたい。

現代の女性はたくさんの選択肢がありますが、大きく分けると以上の3つに集約することができます。

女性は生き方が「多様」なのです。しかもその多様性は時代によっても変遷があります。
だからこそ、それぞれの女性の輝き方は、それぞれ違う方法があるということです。


それに比べて、男性は古来オーソドックス。あまり役割は変わりません。
脱線しますが、男性の服には女性のそれと比べると、あまり流行というものがありません。
だからこそ、ひとつひとつのアイテムが長く使えるように、品質が良く、お値段も高く設定されている。
しかし、女性のファッションは流動的で常に新しいファッションスタイルが生まれているので、服なども男性のものよりコストパフォーマンス重視という傾向があるかと思います。
服だけでも、男性と女性、このような違いがあります。


つまり、何が言いたいかというと、女性だけにしぼっても、生き方は様々で時代によって流動的。

しかもその選択肢によっては同じ女性でも生き方のモデルが全く異なるということです。

しかし、いくら女性の生き方が多様でも、ひとつの同じ願いを共有しています。




それは

「子供を授かりたい」

という気持ちです。




以前他の番組でも申し上げましたが、25歳~39歳の未婚の女性にアンケートをとったところ
90%の女性が「結婚したい」と答え、
その中でも85%の女性が「2人以上の子供がほしい」と答えている。

更に子供を産みたいと答えた女性は「子供が3歳になるまで働きたくない」と答えている。


実際に私の周りでも、キャリア志向の女性で子供は授かりたい、ちゃんと自分の手で母乳保育もしたい。
と考えている人は非常に多いです。

ですから、生き方が多様な女性だけれど、
「子供を授かりたい」、しかも「2人以上」。そしてなるべく自分の手で育てたい。

という、共通の願いをいかに、それぞれの女性の生き方に合わせて叶えてあげるか、ここが問題だと思っています。




管理職を目指したい女性にとっては、今の企業の制度だと難しいところもあります。
保育園に預けるのはやはりどこかで罪悪感がある、という気持ちを持っている人も多い。
(小さい時から預ければ、社交性が早く身についてよい、母と子が24時間ずっと一緒にいることが全ていいは限らないと言っている育児従事者の方もいます)
管理職になる前に、育児のためといって一回仕事の現場を離れれば、二度と元の立場に戻ることはなく、管理職にもなれないという話を大手企業の人事部のマネージャー(女性)から聞きました。
管理職になってから産むとなると、晩産化に繋がります。
働く女性は所得もそこそこあるので、そうなると認可保育園(サービスの充実度も高い)には預けられない。
そうなると無認可保育園に預けざるを得ないわけですが、その分高いお金(場合によっては月25万以上)を支払わなければならない。
女性の管理職30%という政府の目標と、少子化対策の間で矛盾が生じている。
ここをなんとかしなければならないと思います。



専業主婦になりたい女性にとっても、実際には経済の面で2人以上の子供を授かることに二の足を踏んでしまう方も多いのではないでしょうか。

また、30%女性管理職となると、実力があっても昇進できない男性が出てくる可能性もあります。
当然お給料にも影響してくるわけで、そうなると男性側が受ける逆差別のみならず、その男性の奥様も煽りを受けることになります。



また、育児自体をお母さんがひとりで担うというのも大変な話です。
本来は共同養育が原則です。
ひとりでは、育てないというのがむしろ普通だったのです。
核家族化が産んだひとつの弊害ともいえますが、この育児の孤独をいかに減らしていくかというのも課題でしょう。


男性と女性の役割が違う、というのはよく聞く話です。
更にいうと、女性の中でも生き方や担っている役割が違う。
その問題をどうすべきか、というのが私が最も投げかけたい部分のひとつです。


男性が輝くことによって、女性も輝く。そして女性が輝くことによって男性も輝く。
お互いがお互いを高め合い、補完し合う。
それが、日本が大事にしてきた本来の男女の姿だと思います。


ちなみに、先ほど女性の生き方は多様と言いましたが、
実は私が研究対象としている古事記にも多様な女性の生き方が描かれています。


現代でいうバリキャリ女子も古事記には出てきます。
また、家庭内で実権を握っているような、「カカア天下」タイプの女性は古事記にも登場しています。
最後命までかけて男性に尽くす女性も描かれています。


現代の女性の多様な生き方。古にそのヒントがあるかもしれません。



明日は建国記念の日。
私は鹿児島の祝賀式典にて講演をさせていただきます。
自分たちのルーツに感謝し、思いを馳せる日になることを祈って。