少し耳の痛い話も半分は空耳(fiction)で…手短にやれるか。
以下引用
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イシ―二つの世界に生きたインディアンの物語/シオドーラ クローバー
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アメリカ最後の野生インディアンはこの世を去った。
彼は歴史の一幕を閉じる。
彼は文明人を知恵の進んだ子供---頭はいいが賢くはない者と見ていた。
われわれは多くのことを知ったが、その中の多くは偽りであった。
イシは常に真実である自然を知っていた。彼の性格は永遠に続くものであった。親切で、
勇気があり、自制心も強かった。そして彼はすべてを奪われたにも拘らず、その心にはうらみはなかった。
彼の魂は子供のそれであり、彼の精神は哲学者のそれであった。
・・・・サクストン・ホープ
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白人社会に同時多発テロを企てるアラブ系の輩もゐれば、
殆ど虐殺され土地さえ奪われながらも、
暴力で復讐を企てることはしない先住民の輩もゐる。
長いインディアン戦争でのこと。
(まだ終わつてないみたい)
勿論、彼らは抵抗はするのだが、
全面的組織的な抵抗ではなかつた。
もし、彼らが部族を結集して白人と戦つたならどうだらう。
彼らは弓、白人は銃…
しかし、彼らは弓の名手である。しかも、戦う土地は先住民の慣れた土地である。
彼ら先住民が簡単に負け…そうに思へない。
しかし、全損させられる。土地は奪われ、命の殆ども絶える。
余談だけれど、歴史にもしがなかったら…
否、もしものない歴史つてあるのか…
あなたが何かを思ひ出す時…もしもはないのか…
インディアン戦争の歴史詳細を調べれば、幾らかは
彼らの敗因も分かるだろう。
しかし、個人的にかなり想像力を膨らませて言うならば、
白人は命がけだつたのに比べて、先住民はのんきだつたのだらう。
白人とは西欧からの移民である。故郷を捨てて新しい土地を目指してきた人々である。
白人の殆どの人は故郷を捨ててくるのである、何故捨ててくるのかと考えれば自ずと理解出来る。
故郷での生活が苦しいからだ…つまり貧乏なのか社会的にも下級層なのだらう。
しかも、新しい土地に夢を抱く者もいたが、騙されて開拓の為に連れて来られた労働者もいるだらう。
少なくとも幸せな人々ではなさそうだ…
西欧で幸せに暮らすことが出来なかった、屈辱的なアメリカの開拓者。
そう言ったら差別的だけれども…
基本的に移民しなきやならない民や移民させられる民は不幸である。
しかも隣町に引つ越すのではない、遠く海を渡つて移民するのだ。
必死になつて当然である。
アメリカの建国に屈辱の物語があるのは確かだ。
劣等感、屈辱を味わつた白人だ。
劣等感、屈辱を味わつた人間がどうなるのか…
心理学や精神分析に問い合わせるか、
まあ、自分に聞いてみるが一番よい。
ではまた…
しかし、先住民に言わせるとインディアン戦争は終わつていないそうである。
日の出国の民が簡単に戦争は終わつたと言うのとは正反対である。