2015/4/28に電撃発表されたドロシーから秋元瑠海・早坂香美・富永美杜3名卒業。その経緯等の説明と今後のドロシーについてを話し合う場としてファンミーティングが設けられた。

私はまだドロシーに通いはじめて1年と少し、古参でもないしおまいつでもない。しかし今回の卒業発表に関しては納得のいかないことも多く、少しでも事の真相を把握するため仙台へ向かった。




会場は仙台駅近くの会議スペース。当初はステップワン本社で実施予定だったが、予定以上の人数から申し込みがあったようで会場が変更になった。申し込みは150人程度、実際に会場に足を運んだのは120人ほどだろうか。

事前に質問用紙が配布される。幾つかの質問回答はこの用紙を元に行われた。



12時半から受付を開始し自由着席。私は3列目に座る。13時過ぎからミーティングが開始された。まずはステップワン佐藤社長から今回の経緯の説明がされる。白戸佳奈・髙橋麻里両名も参加し前方端に座って説明を聞く。

※今回の説明はステップワン側からの説明であり、専属契約先のエイベックスや瑠海・美杜・香美からの説明は全くありません。そのため、callmeが悪者であるように捉えてしまうような表現があるかもしれません。そこは真相不明なため、うまく表現できませんがcallmeが悪者ではないということはご理解いただきたいです。
また、ここに書くことがその日あった説明すべてを網羅しているわけでもありません。意図的にカットしたものもあります。それを踏まえて目を通していただけると幸いです。

<タイムスケジュール>
13:00~14:50ミーティング①
14:50~15:00休憩
15:00~16:15ミーティング②
16:15~16:30休憩
16:30~17:40特典会
17:40~17:45挨拶、解散


<卒業発表までの成り行きについて>
■過去
2014/10頃
ステップワンとエイベックス間で契約の見直しを実施。ステップワンの業績悪化と費用面の負担額が大きく赤字が膨れた。その改善を申し入れ、そこから徐々に改善している。

callmeの話もこのあたりにエイベックスから提案。高3トリオの高校卒業事業としてユニット結成について、昨年寺嶋由芙・髙橋麻里で結成した「ユフ♬マリ」と同じ位置づけで期間限定なものであるならと佐藤社長も承諾。

しかし年明けからの始動で「期間限定ユニットとはいえ、ドロシーで鍛え上がった3人が中途半端な作品は作れない」というエイベックスの意向?もあり社長の想定以上のスピードでcallmeの制作が進んでいく。。。
このままではドロシーの活動に支障が出るのではと危惧し、 callmeの活動は4/18O-EASTまでとしてほしいという社長としての意向をエイベックスに伝える。

2015/3
佐藤社長、体調不良のため入院。ほとんど仕事にならず。
(個人的にはこれが結構タイミング的にまずかったんじゃないかと思う)

2015/3中旬
2ヶ月に一度ぐらいのペースで行っている、ステップワン内のミーティングを開催。ドロシーメンバーと保護者の方々を交えて、今後の展開を社長から伝えている。

2015/3/31
callmeを代表し秋元瑠海から佐藤社長に「ドロシーを卒業したい」という電話が入る。「直接話をしたい」という社長に対し「エイベックスに一任している。代理人を通してほしい」という瑠海。

2015/3/31~4月中旬
ステップワンとエイベックスによる話し合いを実施。イベントやラジオで5人が揃うことはあってもメンバーで話し合いをする場はなかったとのこと。確かにこの時期はcallmeワンマンに向けて3人は忙しかったのは間違いない。ただ、このような状況で何も話をしなかったのはおかしい。

2015/4/28
アキバカルチャーズ劇場と仙台MACANAに分かれての卒業発表を実施。
このタイミングになったことについてファンからも言及。ステワンとエイベで話し合った結果この日になったとのこと。結果的にファンの方々には納得のいかないタイミングになってしまったことは申し訳なかったという言葉が社長から出てきた。

■現在
白戸佳奈・髙橋麻里はこれまでと変わらずステップワン所属でエイベックスと専属契約。他の3名は4月以降所属もエイベックス契約となっている。Dorothy Little Happyとしての活動は現状決まっているものは5人で実施するが、エイベックスより3名を無償貸出という形でイベント出演をするとのこと。

■未来
現在はまだドロシーとエイベックス間で専属契約が残っているがそれが切れたあと(再契約になるのか契約できないのか)どうなるかはわからない。


<移籍に関して>
パティロケのあるあるcity移籍や過去所属メンバー(渡邉幸愛等)の事務所移籍は事務所間の合意のため、事務所のキャパを超えた場合に発生する。今回の事象とは異なる。


<ファンから佐藤社長への質問>
Q.たとえcallmeが忙しくても話し合いの場は作るべきだったのでは?
A.
社長「それはその通り。自分自身も5人をバラバラにはしたくない。5人→2人になることは誰も望んでいない結果だと思う。ステップワン・エイベックス間で筋道のたて方が狂った。私自身話し合いの依頼を打診している。callmeメンバーとも4月以降一切会えていない。」

麻里「3月中旬のミーティング時、callmeの3人からは『ドロシーとしてもcallmeとしても頑張りたい』という言葉があった。その言葉に嘘はないと思うし安心した部分がある。自分が「集まろう」と発信しなかったのは悪いと思う。でも3人から聞きたかった・・・」

社長「全員が同席しているわけではないがかなまりの意見も間接的にエイベックスへ伝えている。全員を交えてのミーティングは5月中旬に開催予定。」

Q.4/25のステップワンライブが急遽かなまり2人になってしまったのはなぜか?
A.ゴタゴタの最中、ステップワンとエイベックスで契約の合意が取れていなかった。その中で5人ですることができなかったため2人での開催になってしまった。もちろんライブ自体をキャンセルという選択肢も考えたがそこはビジネスの世界。
またcallmeとして稼動中はドロシーが稼動できない。それだとステップワンとしては損失になる。二人の活動を今の時期からやっているのはその損失を埋めるため。

Q.最近のライブではバックダンサーをつけているが、今後昇格や新メンバー加入はありえるか?
A.現状新メンバー加入は考えておらず、ドロシーはかなまり2人での展開を考えている。

Q.かなまりが卒業の話を聞いてステージで泣き出したという話を聞いた。社長からかなまりに話が伝わっていないのではないか?
A.
社長「私は事あるごとにかなまりにも話を伝えている。今回の件も事前に伝えている。」

麻里「私はアイドルだからステージ上でお金の話は一切しないが、社長からしっかりそういう話も聞いている。聞かされていないということはない」


<ファンからメンバーへの質問>
Q.5人のドロシーとして形に残るものを残してほしい。5人で作詞した曲とかできないか。
A.現時点では何とも言えない。今回ベストアルバムに収録した「just move on」は今年5周年記念ということでこの左記も頑張っていこうという気持ちを込めて今年1月頃から詞を書き始めた。まさかこんなことになるとは思っていなかった。(佳奈)

Q.callmeの3人は卒業しなければいけないのか?
A.本人たちの気持ちは直接聞いていないからわからない。やりたいことなのであれば応援したい気持ちはある。(佳奈)

Q.ドロシーはあと何年できる?
A.できるだけ続けたい。(佳奈)

Q.3人を引き留めようとは思わなかったのか?
A.ドロシーは5人それぞれの個性があって成り立つものだと思っている。2人になることでこれまでできていた歌やダンスが変わってしまうのは間違いない。3人から戻りたいという言葉があるのなら受け入れたい。(佳奈)

Q.どうして今日も麻里ちゃんはこんなに可愛いのか?
A.みんなが可愛いと思ってくれているからだよ♡(麻里)
→今日一番和みました。麻里ちゃんありがとう・・・。言ったあとに小さい声で「コメンなさい」という麻里ちゃんも可愛かったw

Q.たとえ会う時間がなくても連絡を取る手段はあるはず。それではダメなのか?
A.私は直接会って話をしたい。ドロシーはこれまで何かあったら「話したいことがある」と言って集まって話をしていた。電話等でやることではないと思う。(麻里)

Q.7/12中野サンプラザまでツアーがある。これからもドロシーを続ける2人を卒業が決まっている3人では温度差があるツアーになってしまうのではないか?
A.
佳奈「このツアーが決まった時から、『5年間の感謝を込めて回りたい』という気持ちは変わらない。3人だってその気持ちは同じ。一つ一つ感謝を込めてライブをやるだけ」

麻里「中野でドロシーは終わりだと思ってほしくない。2人と3人のそれぞれの始まりのライブだと思って中野に来てほしい」

Q.佳奈、麻里にはエイベックスから移籍の話はなかったか?
A.全くなかった(佳奈・麻里)

麻里「私の思い込みかも知れないが、ステップワンがダメだと思われているようで辛い」

社長「ステップワンとエイベックスで5人の専属契約という観点で揉めたことはない。仮にそういう話があってもどちらが正解かはわからない。Dorothy Little Happyというグループを作ったのは私。仙台の小さな地方事務所で営業力があるわけでもない。でもそういうところからでも力をつけて武道館やドームツアーを組ませてやりたい。今回このようなミーティングが開催できたのも小さな事務所で小回りが効くからというのもある。今はまだ言えないが、今後のドロシーのビジョンも考えている。私が責任を持って面倒見る」


<今後について>
社長「本日いろいろ話を伺った。私に不足していた点は今後補っていきたい。しかし決まったものはそう簡単に変えることはできないというのはご理解いただきたい。またこういう場を設けさせていただいて、新たな情報を伝えられるよう努力する」

佳奈「皆さんはドロシーの曲が好きでライブに来てくれていると思います。私もドロシーの曲が大好きです。ここで万が一解散ってなってしまったらドロシーの曲は聴けなくなってしまいます。それは私も望んでいない。これから具体的にどうしていきたいというのは現時点では言えませんが、ベストを尽くすだけ。今までと同じようにドロシーの曲を通してこれからもグループ名の通り、『小さな幸せ』を届けられるよう、2人での魅せ方を探っていきます」

麻里「今回、このような状況になってしまい非常に残念です。でも卒業する3人の想いは尊重したいと思っています。私たち5人は元々1人の人間としてやりたいことはあるはずです。それぞれの夢を叶えるために頑張る場所で頑張ってほしい。麻里にも夢があって、そのために麻里はここで歌い続けたいです。私がやるべきことは変わらない。5年間、ドロシーのメインボーカルとして歌い続けてきました。これからのドロシーの魅力の一つとして『髙橋麻里の歌』であり続けたいです」

<会場の雰囲気>
実際に行ったことはないが、株主総会や住民説明会のような重々しい雰囲気。殆どのファンは静かに見守り、数名の熱いファンがほとんど言いたいことを代弁してくれていた。ファン側の想いは「どうしても卒業しなきゃいけないのなら仕方ない。ただその理由やタイミングがしっくりこないからちゃんと説明しろ。できれば5人を続けてほしい」という気持ちだったと思う。
その気持ちが解決したかといえばしていない。行く意味があったかと言われれば正直分からない。メンバーもできれば5人揃ってほしかった。打診はしたらしいがかなわなかったとのこと。

佳奈ちゃんは発言時以外は終始うつむいていた。麻里ちゃんは涙を浮かべながらもしっかり前を向き会場全体を見渡していた。正直辛かったと思う。


<総括>
いまいち釈然としない点もある。本当かどうかわからない点もある。しかしこれまでツイッター上で憶測で語られてきたものがなんとなくではあるが本当のことだったのでは?という気がする。

今回聞いていて一番印象に残った言葉
「ドロシーが5人から2人になることについて誰も望んでいない」
という社長の言葉。これはそのとおりだと思う。エイベックス側もcallmeの3人だけを引き抜いて得するとは思えない。

また、3/31に急に電話してきて「卒業したい」とだけ伝え4/1より別事務所所属になる。芸能の世界がどうなっているかは知らないが通常の社会人の感覚ではありえない。

5月中にステップワン・エイベックス・メンバーが揃ってのミーティングがあるとのことで、少しはその中で前進する話をしてほしい。できればメンバー5人だけで話をしてほしい。

ドロシーは5/23から全国ツアーが始まる。ステージでは間違いなく素晴らしいものが見れると私は信じている。「今しか見れないドロシー」を少しでも多くの人に見てもらいたい。

この5人は本当に素晴らしい個性の集まり。できれば一日でも長く見たい。。。そんな思いで仙台をあとにした。