※これを見る人の大半はライブのラストにあった事件を把握している人がほとんどだと思います。ですのでその部分は最低限にして、私のライブ中に感じた想いを中心にこのブログを書きます。



2015年7月12日、私は一生忘れられない1日になった。

今年4/28に突然発表されたDorothy Little Happyから秋元瑠海、富永美杜、早坂香美の3名が卒業するというアイドル界に衝撃を与えたニュースから早2ヶ月半、ついに5人のDorothy Little Happyでのラストライブの日を迎えてしまった。

5月から行っていた12箇所25公演のツアーファイナル中野サンプラザ。自分は恵比寿、埼玉、名古屋、中野の4箇所7公演の参加となった。





座席は15列目のほぼ中央。始まる前までは案外いつものライブと変わらない感情だった。最後は泣いちゃうのかな、そんな気持ちで気持ちよく見届けたいという想いでライブの開始を待った。

ライブは序盤から「Tell me Tell me!!」「未来への虹」「Breaking through」とテンポよく熱量も上がっていく。特に未来への虹はツアーで見ていなかったのでかなりお久しぶり。ホールですが動けるだけ左右に動きました。

前週のツアーから体調が万全ではないこうみん、かなり回復したとは思うがいつものキレはないように感じた。ただ5人ともやはり"5人ラストのステージ"という気合は感じた。ドロシー名物とも言えるダンスが揃ってるかどうかはこの際問題ではない。いかに気持ちが伝わるライブができるか、私はそんな観点でこの日のライブを見守った。

最初のMCは軽い挨拶だけ、リーダー白戸佳奈ちゃんから「このツアータイトルにもなってる曲を」との前振りから「just move on」へ。

この曲は佳奈ちゃんの作詞。かなり前向きな歌詞だが、これを書いた時にはこうなることは予想していなかっただろう。すべての曲が5人のいろんな面へのメッセージにも感じられる。

前半最大の上げポイントとなった「GET YOU」、こうみんが輝くこれを見れなくなる寂しさを噛み締めながら振りコピ&コールをしていた。まだ涙は出ない。楽しい。

二度目のMCでは「せっかく椅子があるので…」と着席を促す。実はコブクロ以外では初めての経験。(ソフマップとかのリリイベは除きます)

「STARTING OVER」「それは小さな空だった」とドロシーのバラードでも髙橋麻里の歌声を堪能できる2曲を連続で持ってくる。気迫あふれんばかりの麻里ちゃんの歌声をじっと聴き入った。
その後に披露した「ASIAN STONE」、最初に麻里ちゃんを先頭にセンター位置で5人が縦になって千手観音のように腕を広げるのだが、この日に限って自分のゼロズレ。最前ドセンで見たこともあるがその時とは違い距離があるなかでもしっかり見える。これを見れて良かったと思うぐらいすごい綺麗だった。

他にもドロシーのフォーメーションの美しさをここぞとばかりに堪能した。

そして、最初の方で汗かいて「空調効いてないのかよ」って思っていたけど、座って風を感じたので効いてましたね←
要するにそれぐらい暑かった。

三度目のMCでは結成した頃の話、お客さん5人でやったイベントなどつらい経験をしているが、その中でも一番はやはり東日本大震災。彼女たちはメジャーデビュー直前で震災を経験している。
だけどそこからの這い上がりは見事で、その時のTIFから「ドロシー」というグループは少しずつ知られる存在となる(自分はまだノフにすらなってないですw)

そんな頃に出来た曲「Life goes on」、もちろん最初からこれを歌うときに震災を意識していなかっただろうが、徐々に思い入れも強くなっていったことだろう。
実はこの曲がぼくとドロシーを出会わせてくれた曲でもある。パティロケがカバーしていただけだけど(笑)

「colorful life」は卒業する三人がメインの曲、噛み締めた。「ストーリー」は初めてドロシーを見に行った時に初披露だった思い出がある。高校生の純粋な恋愛を描いた曲だと言っていたなぁ。ストーリー好きだなぁ。

四度目のMCは「自由に話そう」という佳奈ちゃん、美杜が喜ぶ。マシンガントークが始まるのか?と思ったけど、みもがよく褒められてない話や、るーちゃんが緊張しすぎてこの日も食べ過ぎたって話からるーちゃんが過去準備運動がてらラジオ体操をしたら衣装が破けた話や、みものなにか企んでる顔をこうみんが嫌いな話などいろんな話をした。

このツアー、何が怖かったかってMCの雰囲気がどうなるかってところだった。5人がどんな環状で話していたかはわからない。でもよく話していたと思う。たまに笑えたし←

このMC明けから7曲連続、ドロシーライブでもここまで汗かいたかってレベルで汗が止まらなかった。気持ちの高ぶり、もう5人で見納めかという思いなどが入り混じって気づいたら声を出し体を動かしていた。「諦めないで」のるーな、こーみんコール…最初はタイミング練習したなぁ。もう言えなくなるのか…という気持ちで声を出した。

「恋は走りだした」「デモサヨナラ」「ジャンプ!」の流れはヤバい。ドロシーのキラーチューンたちをぶち込んできた。言えるだけコールしてきました。最後だけど涙はまだでない。

でも本編ラスト「14回目のありがとう」、ここに入る前に「ありがとうを伝えたい」という佳奈ちゃんの言葉から段々気持ちがこみ上げてくる。ドロシーにはいろんな「ありがとう」という気持ちがある。

1年半程度しか通っていないが、様々な出会いがあった。今仲良くさせていただいている方々も多くはドロシーで知り合った人。こうみんから突然の「よよいポーズ」をもらうなど、5人のドロシーから得たものは多い。

アンコールは有志の方々から配られた緑のサイリウムを点灯。これもひとつのありがとうの表現。

まだ伝えていない気持ちがあるいう佳奈ちゃんの佳奈ちゃんのセリフから始まった曲は「Over There」。前奏が流れた瞬間もう自分の涙腺はダメでした。

新しい旅はいつでも期待と不安入り交じるけれど
一歩ずつ歩いていこう明日へ続く夢への道を



うまくいかないこと(いつも)
ばっかりだけど(それを)今
きっとうまく乗り越えてく
叶える夢のために

いい歌詞ですね。初めて聴いたときからすごく好きで、スタバツアーの名古屋で聴いたときに一番印象に残ったのがこの曲。握手会で佳奈ちゃんに「今日Over Thereが大好きになった」と伝えたのを鮮明に覚えてる。
続く「Singing」も今後形は違えど歌を通して幸せを運んでほしい、そんな気持ちで選ばれた曲なんだと思う。


そして最後のMCが始まる…。この時の並びは下手から早坂香美、富永美杜、髙橋麻里、白戸佳奈、秋元瑠海だった。
何を話したかについてはよくまとまっているナタリーの記事を参照ください。
「この5人でよかった」ドロシー、涙のツアーラストで飛び出した本心

ここは私自身が彼女たちの言葉にどう感じたかを書きます。

◇早坂香美
"成長"というフレーズがすごく印象に残った。やはりドロシーという環境はすごく刺激になったんだと思う。わたしは初めからこうみん推しですが、涙は出ずしっかりと話を聞いた。声は少しかすれて涙ながらに話すこうみん、これからも応援するよ。

◇富永美杜
こんなに自分の感情を顕にして話す美杜を初めて見た。「環境が変わるのが怖い」と号泣しながら話す美杜を見て、「卒業を決めた側の人間がこんなこと話すか?」と思ってしまったのも事実。
ただ、「やりたいことがある、夢がある」と語ったみもの言葉は信じたい。

◇秋元瑠海
「私はDorothy Little Happyでいたかった」と話し始めたるーちゃん。ここから会場の雰囲気が少し変わり始める。卒業からこれまで、公で話せずいろんな葛藤があったんだと思う(自分のファンミのブログもその一角を担ってしまったと思っている)。それをぶちまけるかのような挨拶だった。でもこれを聞いて、やはりるーちゃんはドロシーのことが大好きだったんだと感じるとともに、「昨年9月に事務所が提案した今後のドロシー像ってなんだ?」という思いが出てくる。
どちらにせよ本人たちが辞めると決めたことなのであれば仕方がないと思いたい。

◇髙橋麻里
麻里ちゃんは変わらずメインボーカルとして引っ張っていきたいと笑顔で語る。このツアーを通して、改めて麻里ちゃんの持つ声の力強さを感じた。麻里ちゃんの声を聴くためにドロシーのライブにはこれからも行こうと思う。

◇白戸佳奈
おそらくリーダーとしてしっかり締めないとという重責もあったんじゃないかと思う。そんな中「5人でやりたかった」という佳奈ちゃんの言葉に素早く反応したのがるーちゃん。示し合わせたかのようなドラマのような絶妙のタイミングでのカットイン。

会場全員がまさかこのタイミングで?と思うような口論が繰り広げられた。るーちゃんは佳奈ちゃんに対してずっと敬語。おそらくステージ裏での話し方なんだろう。それが一層ガチ感を引き立てる。


自分はこのやり取りを見れてよかったと思ってる側です。るーちゃんがドロシーを辞めたいと思った原因を感じることができた、それでモヤモヤしたものが少し薄れた。ほんの少しのやり取りの不足、そこから生まれる気持ちのズレが引き起こした今回の分裂。たぶんというかほぼ間違いなくるーちゃんはドロシーを辞めたくなかったんだと思う。

"5人でもう一度方向性を考えたい"

そんな提案を誰かができていれば…。あとは取り巻く大人のフォロー体制の問題。


このままだとどうにもならないと思ってる止めに入った麻里ちゃん、素晴らしいよ。「私はアイドルだから、、」という前置きから話すのはファンミでも同じようなことがあった。

落ち着いた佳奈ちゃんは「こんな素敵なステージを用意してもらったのにこんな感じになってすみません」と、自分に責任があるかのように再度話出す。るーちゃんは大きく首を横に振る。

みんなドロシーのことが大好きだからこそ起こった一連の事件。残念でならない。

正直このままラストの曲は歌わなくてもよかったと思うぐらい気持ちが乗らない「未来へ」だった。1番でるーちゃんと佳奈ちゃんが見つめてハイタッチ、2番で美杜と佳奈ちゃんが見つめ合う。見てられなかった。体が一切曲に反応しなかった。

■セットリスト(7~10曲目は着席)
01 Tell me tell me!!
02 未来への虹
03 Breaking through
MC
04 just move on
05 インマイライフ・フォーマイライフ
06 GET YOU
MC
07 STARTING OVER
08 それは小さな空だった
09 ASIAN STONE
10 やさしい雨
MC
11 Life goes on
12 colorful life
13 look at me
14 ストーリー
MC
15 HAPPY DAYS!
16 諦めないで
17 2 the sky
18 恋は走りだした
19 デモサヨナラ
20 ジャンプ!
MC
21 14回目のありがとう
アンコール
e1 Over There
e2 Singing
MC
e3 未来へ


7/13より二人になったDorothy Little Happy、これからが次の章だと思ってる。今後の未来は何が待っているかはわからない。切り開いてほしい。

問題があるとすれば事務所の資金繰りだ。そこだけはメンバーよりも周りがなんとかしなければならない。なんとか頑張って立て直してほしい。


これから始まる新生Dorothy Little Happyの次なるストーリーが一日も長く続きますように…。