行き先は旅行好きなゴニル君が率先して考えてくれた。
一大リゾート地でカジノもあるフィリピンにすれば絶対スリリングで楽しい旅行になるよって
ゴニル君は行く前から頼もしい。
実際フィリピンに着いてからもそう。ゴニル君が添乗員さんみたいにコーディネートしてくれるから私はただ付いて回るだけ。
パサイからタクシーでティエンデシータというショッピング街を目指す。
各地方の特産品やハンディクラフト、ファッションやペットなどのたくさんの店が並んでいて
ここにいるだけでフィリピンを満喫できそう。
喜ぶ私にゴニル君は満足げ。
最初に入ったペットショップでゴニル君が犬にやきもちをやく。
つき合ってずいぶん経つのに私たちのラブラブオーラはだだもれで
相変わらずじゃれじゃれするんです。
葉子の唇にKissできるのは僕だけの特権なのに…って
そんなにかわいがってもらえるなんていいな…って
すっかり拗ねさせてしまった。
ゴニル君にはもっと愛情たっぷりに接してるはずなのにな(*^^*)
ランチではフィリピン料理をゴニル君がオーダーしてくれる。
ピナクペット、シシグ
栄養バランスもバッチリ
甘いもの好きな私のためにハロハロというデザートも頼んでくれた。
｢いいところ見せたくて
下調べしたんだ｣
ってちょっぴり照れてる…
ゴニル君も完璧knight☆
｢僕は時々考えたりするんだよね…｣
お店でみんなへのお土産を選んでいると
ふいにゴニル君は新婚旅行みたいだと言った。
先のことはわからないけど実現できたらいいなと思う…と。
私とのことを真剣に考えていてくれることがうれしい。
｢私もそう思うよ｣
それぞれのメンバーの喜びそうな品物を選んでレジに並んでいるゴニル君の背中に小さく語りかけてみる。
｢はい、葉子ちゃんにも｣
戻ってきたゴニル君から手渡されたのは
きれいな貝殻のストラップ…
｢お揃いだよ｣と
自分のストラップを
目の前で揺らす。
いつの間に買ってくれたんだろう(*^^*)
②に続く☆
