②～
夜中に目が覚めて
そっとリビングへ…
テーブルに突っ伏したゴニル君に毛布を掛ける。
どんなこと考えてるの?
どんなことでもいい
力になりたいの…
そうすることしかできなくてあなたの隣にそっと寄り添った。
…どうしても
何か力になりたい私は
次の日、ゴニルくんにあるプレゼントをします。
ラリマーのブレスレット
Xmasにゴニル君が私に贈ってくれた指輪と同じ…
パステルグリーンのこの石は絆のパワー、インスピレーションを高めてくれるという。
｢元気がなかったからどうしたら元気になってくれるかなと思って…｣
言い終わらないうちに
抱き寄せられた。
ゴニル君は心の底から振り絞るような声で何度も
｢ありがとう｣と言った。
ゴニル君が選んでくれたドレスを着るのは私。
｢ゴニル君の思うままに私のためにドレスを選んでほしい｣と
ゴニル君の胸に顔をうずめる。
……
そうか!!ありがとう!!
今決まったよ!!!!!
ラリマーのパワーと
それに込められた私の想いに導かれて
ゴニル君は私への愛を形にして行きます。
再び訪れたドレスのお店…
好きすぎて僕の気持ちをコーディネートに全部込めるのが大変だよ
幸せな悩みだけどねとゴニル君が言ったり、
私にできることがあったら何でも言ってねって答えたり、
思いのほかこの言葉に食いついたゴニル君が遠慮がちに
じゃあ今日のウォーキングなしにしていい?
ふたりでのんびりしたいからって聞いたりします
いいよそうしようって賛成するととても喜んで
いっしょにお風呂に入りたいとかも言う。
｢じゃあジャスミンの入浴剤入れようね｣と私は答えてあげました～
そして迎えた
バレンタインフェスタ当日
すべてのものを身に付けた私の晴れ姿を見て
ゴニル君は満足げ。
オーガンジーを使った純白のドレスは
胸元にラインストーンがあしらわれていた。
ウエストのリボンと帽子と小物はペパーミントグリーン
葉子ちゃんの指輪と
僕のブレスレットと
お揃いだよって
ゴニル君は私の指輪にそっと触れる。
大好きな葉子ちゃんの喜ぶ顔が見れてうれしいよ
僕も着替えて来るね。
楽しいショーになりますように…
そう言ってゴニル君は
私にやさしいKissをした
お返しに
精一杯背伸びをして
頬にKissをする。
思いっきり楽しもうね。ありがとう
ゴニル君…
大好きだよ
④(終)に続く