③~
想えば想うほど絆は深くなって
君のことを幸せにできると思ってた。
例えば差し出された天秤の
どちらかが傾いて…
それがもし僕側だったらうれしいだろうなって。
きっと君が僕を想うよりも僕は君が好きだから。
………
「もしも僕の気持ちが行きすぎてたら言ってほしい」
誰もが撮影終了の華やいだ雰囲気に浸る時
あなたは私にそう言った。
そう思わせてしまったことへの後悔と
伝えきれないもどかしさに、胸がいっぱいになって涙が溢れる。
涙に驚いて
ごめんねごめんね…って
謝らせてしまってまた悲しくて。
私たちはキリがないね
でもきっとあなたが私を想うより私はあなたのことが好き。
………
泣きたくなる程
いろいろ心配になる程
狂おしい程
お互い好きだぁって確認した後、私はソンモくんにチョコをあげます。
一生懸命考えたハングルのカードを添えて
「ネ マウムソゲ イッタ」
私の心の中にあなたがいる…
「ソンモくんの中にも私はいる?」そう聞くと
くしゃくしゃ~っとした明るい笑顔で
「もちろんだよ」って答えてくれた。
「家に帰ろうか」
ソンモくんは私の手を一旦ギュッと強く包んだ後やさしく導く。
チョコレートよりも甘い夜に…☆
ラストシーンは
パリ セーヌ川の畔
PVの超新星Vr.の撮影で。
他のメンバーが来るまでの間ふたりでのんびり過ごす。
みんなが来るとみんなの葉子になっちゃうから寂しいらしい^^
パリもいいねとソンモくんはうれしそう。
…ソンモくんはアルシュヴェシェ橋の南京錠のくだりで
今のこの気持ちを鍵をかけて閉じ込めたい…
覚えていたくてもその時の気持ちは忘れて行くものだから…
って心配するんです。
「おじいさんになったら
葉子へのこの気持ち薄らいでしまうのかな」
とか言って。
私は「大丈夫だよ」って答える。
おじいさんおばあさんになったらたくさん思い出話をしようね。
記憶が鮮明になるように…
セーヌ川の畔の今日のお散歩も
ローマの休日も
XmasのLoveSongも
ソンモくんは未来を語って…
いろんなところにふたりで行って一緒の思い出たくさん作って
たくさん思い出話しようね。
エジプトもいいね…
マチュピチュもいいね…
今までは別々に歩いて来た道
これからは一緒に歩んで行く道
セーヌ川のロマンチックな雰囲気に包まれ
私たちは永遠を誓うような
甘いKissをした
おわり