⑤~
許してもらった時
ジヒョク君はうれしすぎたからか
お父さんに抱きついちゃって…
私は泣きながら笑った。
こんなふうにみんなで仲良くしたいな(*^^*)
その願いは必ず叶うと
ジヒョク君は思わせてくれるから。
この先
私は何の心配もなかった
数週間後
海外ロケのジヒョク君を迎えに空港へ
「だだいま~」
久しぶりのジヒョク君の笑顔…
やっぱり世界一☆
「どうしてわざわざ葉子に来てもらったか気づいた?」
えっ???
にぶいなあって言いながら顔は全然困ってない。
「この場所…」
「あっ初めて会った場所だ!!」
すると突然ジヒョク君が跪いた。
手を取って改まって…
あの時みんなとはぐれた俺を見つけてくれた葉子は俺の女神だと思ったんだ。
これからも俺の女神でいてほしい。
俺の側で笑っていてほしい。
…だから
…だから結婚してください。
手の甲をそっと掲げて
まっすぐに見つめたまま
そのままKiss…
私も
見つめ返して。
その傍らで涙は溢れて頬を伝う。
「はい。私ジヒョク君と結婚します」
やったーっ!!!!!
ジヒョク君は掲げた両手を慌てて下ろして
ポケットを弄ったと思ったら手品のように
ダイヤモンドの指輪を出した。
そのまま私の左手の薬指に収まったダイヤは、ますます輝きを増して幸せいっぱいに光を放つ。
キラキラキラキラ
やっと渡せた~
そう言ってジヒョク君は
もう一度私を抱きしめた。
ラストシーンは
私たちの部屋
式の打ち合わせを済ませた夜…
ふたりでのんびり
結婚後の生活に想いを馳せる。
結婚式楽しみだねって言い合って
幸せになろうねって囁き合って
「結婚はゴールじゃなくて
もっともっと幸せになるためのスタートだからね」
後ろからふわっと包まれて耳元でやさしいジヒョク君の言葉をかみしめる。
40でマイホーム
子どもは2人か3人
いっしょにいるのが楽しいからあっという間に年を取るって
ジヒョク君はおじいちゃんとおばあちゃんになった時のことまで話し始める。
まだ寝たくないよ
もうちょっとだけ
おしゃべりしようよ
寝ようかなって立ち上がったけどひっぱり戻されちゃった。
「全く困った旦那さまですね」
「話のわかる奥さんでよかったー」
幸せに包まれながら
ジヒョク君の腕の中で
私はふんわり
目を閉じた。
ジヒョクストーリー
完☆