③~
そんな私に
会社のイジワルな同僚やヒドい振り方をした神山先輩がヘンに絡んでくる…
それに怒ったソンジェさんも絡んできて…
「パーティーで直接対決」したりもする。
パーティーで抜きん出てカッコイいソンジェさんは余裕の余裕。
葉子紹介してくれる?
とか言ったり
葉子より魅力的な人?
そんな女性出会ったことがありませんよ
とかも言ったりして
先輩のことを見返すのに一役も二役も買ってくれた。
それはそう
「俺のことわかってくれてるみたいで感動したよ」
…のお礼のように。
ソンジェさんの言葉や行動のひとつひとつはどうしてこんなに染み渡るんだろう?
どうしてこんなにやさしくしてくれるんだろう?
何ひとつ確信が持てない分ドキドキは増していくばかり…
そんな中頑張ったごほうびだよって
デートに誘われる。
日曜日
待ち合わせの15分前
表参道の交差点
急に目隠しされて…
びっくりする前に
ソンジェさんの香りだ~って気づいた。
うふふっ
何て言うんだろう^^
いつから来てたの?
楽しみすぎて早く来ちゃった?
ちがうの?どっちなの?って…
ソンジェさんは至近距離でうるさくてたまらない(*^^*)
「目隠しはずしてください」
「俺だってすぐにわかった?」
…匂いでわかった
なんて言えない
言えないことや
聞きたいことが
たくさんたくさん
私は思い切って何でもないことのように言った。
こんなことしたら彼女に怒られますよね…
「彼女いないよ。いたら女の子とふたりで出かけたりしない」
…クラクションに目をやるついでみたいに振り向いて
あなたの顔をそっと見る
ズルいよ
こういう時はまじめな顔するとこ。
有名ブランドのお店
ここで好きなもの選んでプレゼントするからって言われて
物に替えたらしぼんでしまいそうで
選んでしまいたくなくて
私なんかに
勿体ないし似合わないなんて言ってしまった。
おかしいなあ~
だいぶ成長したと思ってたのになあ~
…前髪に触れる
私の額にあなたの大きな手
「私なんかって言わないの」
じゃあソンジェさんが選んでくださいって頼んで…
何着も何着も
私にドレスを着せて
ソンジェさんが選んでくれた一着はすごくかわいかった。
それ
出会った頃の君が着ても
絶対に似合うと思うよ。
ソンジェさんは穏やかに微笑んだ。
続く☆