⑤私の彼は超新星☆ゴニルひと夏のラブストーリー | S.E.C.R.E.T超新星☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/

④~
まだ近くにいるはず…

ユナクさんとソンジェさんの話を聞き終わらないうちに
私はコンドミニアムを飛び出した。


『若者は不安に耐えられなくなったんじゃないかな?』

『愛する人がいつかは天に帰ってしまう恐怖に負けて…』


ハンカチを返したからって
ゴニルくんは私と離れてもいいって思ってるなんて決めつけたりして…
私は本当に大バカだ。


「あっゴニルくん!!!」

大きなゴニルくんは小さくなってゆっくり歩いていた。

目が赤いのは泣いていたから?
今上がったばかりの最後の花火のせい?
お祭りのフィナーレを飾る花火はなんて華々しいんだろう…


「平気なふりしてようと思ったのにな。
僕が悲しそうにしてたら葉子ちゃんは笑顔で帰れないよね」


ハンカチはまだ持っておいてほしいこと
を伝える。
そんなひとことでは状況は何も変わらないかもしれないけど
「離れたくない」
そう躊躇いながらも付け加えた。


「残された時間大切にしたいね
…でも僕たち離れられなくなったらどうする?」


離れたくない
離したくない

離れない
離さない

帰さないで
帰らないで


ふたりで出口のない迷宮をさまよう

…道端の花になりたい。
ここに咲くためだけの花

何も思わない
何も考えない
何も決めない
近づくほどに苦しいなら
このままの距離で
ただ存在するだけの


…しばらくの沈黙の後
ゴニルくんは私の差し出すハンカチを受け取った。
そのままそっと私を抱きしめる。

「じゃあまだ持っておくね。お願いがあるんだけど…」


お願いは2つあった。

ひとつ目

「帰るまでの3日間、僕の彼女になってほしい」

ゴニルくんの腕の中で頷く。


ふたつ目

「…Kissしてもいい?」


……

東京へ帰る日までのカウントダウンが始まった。

水族館
ショッピング
ドライブ

はしゃぐ私。
やさしく見つめるゴニルくん。


…お祭りの花火の夜は
結局Kissしてくれなかった。
Kissすると消えてしまいそうだと言って。
目を閉じて待ってたのに。

その時から
あなたのあたたかさと
柔らかさを求めているの。

運転席のゴニルくんにそっと想いを送ると
…きっと通じたんだね。
赤信号で「ねぇ目を閉じて」って言われる。

ゴニルくんはシートベルトを素早くはずした。
運転席から私の頬に一瞬のKiss。

顔を見つめて
もう一度…


青信号を知らせるクラクションで
叶わなかったけど

次のKissは頬にだったの?

それとも唇にだったの?



続く☆