高い所が好きぃ~
そう言うとあっという間にトンと膝の高さくらいの石垣に登って…
君は両手を広げてぐらぐらと一歩ずつ慎重に渡りながら、思わず手を取った僕の驚いた顔を覗き込む。
「あ…危ないよ~」
「だ~いじょうぶ 。
大丈夫~だ・か・らぁ」
ああやっぱりすごく酔ってる。
チョコレート攻めは大成功。
君はすごく喜んで
ワインもどんどん進んで…
今、僕の隣でこんなに楽しそうにしてる^ ^
いつも僕がしてる黒いマスク…
私もするって聞かなくて一枚あげた。
布製なんだ~って喜んで
お揃いだあ~ってはしゃいで
ああまた落ちそうになって…
急に飛んで降りて来た君を慌てて受け止める。
こんなに近くに顔があるなんて。
ぶつかったフリしてマスク越しにKissすればよかったかな…
もうメロメロだよ…
by ジヒョク
幸せなチョコレート料理の次の日…
黒いマスク見てニマニマしてると
ジヒョク君から今すぐTV見てと電話が入る。
バラエティ番組のバレンタインのお菓子作りのコーナー
フォンダンショコラを作ってるジヒョク君の笑顔を見ながら
「ちょ~っと違うんだよな~」なんて…
ひとりごとをつぶやく。
ホントはもっともっとやさしい。
心の底からっていうか
嘘偽りのないっていうか
私だけに向けられてる、唯一の…っていうか…
焼きたてを頬張るジヒョク君はおいしい~って目を丸くしてTV仕様の笑顔になった。
これよりももっと目を丸くさせたい
おいしいって言われたい
ジヒョク君を喜ばせたい
私だけのあの笑顔満開になるように…
ピンポーン
…
…ドアを開けてしばらくは状況が飲み込めなかった。
目の前のジヒョク君と
TVの中のジヒョク君と見比べて
たぶん口開いたまま
それ見てすっごくうれしそうなジヒョク君…
あれ録画だよって種明かししながらソファーに座る。
必ず私がすすめてから。
きちっとしてる…そういうところ。
でも…テーブルの前のコーヒーがかれこれヌルくなってしまうくらいの間、ジヒョク君は改まって黙ってた。
そっとキッチンで黒マスクして…
そっと顔を覗き込むといつもの笑顔になって私の前髪に手を伸ばす。
そのままくしゃくしゃ~ってして…
そう、それが私だけのとびきりの笑顔。
ジヒョク君は居住まいを正して真顔になって…
やっと口を開いた。
④に続く
今日の寝る前の一曲は
♪「Forevear」
大好き(*^^*)
今日からSummer Snow\(^o^)/