「ここに座って」
ポンポンとベンチを叩く手は2回目はソンジェさんのすごく近くになって3回目は膝の上になった。
心が揺れたのはやさしい表情のせい。
この人に恋をしてはいけない…
予防線を張るようにわざとすごく間を空けてベンチに座った。
「よくわかったね。俺がここにいること」
私がいくら怒っていてもソンジェさんはうれしそうだった。
キャッチボールのように会話は続いて、気がつくといつものようにソンジェさんのペース…
投げては返され、また投げて。
受け止められて、受け止めて。
軽快なソンジェさんの言葉が途切れたのはユナクさんが現れた時だった。
「こんにちは。葉子さん。」
この声を聞いたら、きっと誰もが穏やかな気持ちになる。
ユナクさんは右手を左胸にあてて、軽く頭を下げた。
あたたかな微笑みに私もつられて微笑みを返す…
「ソンジェ、講義はどうした?」
「あっ、今行くとこでした。」
ソンジェさんが答える前に私が答える。
ついさっきまでユナクさんと同じ理由で怒っていたのに…
それからのユナクさんとソンジェさんのやり取りは聞いていて苦しくなってしまった。
ふたりともお互いを思う大切さは同じだけど、意地を張って素直になれないというか。
「もういい?俺たち行くから」
ソンジェさんは私の手を引いて立ち上がった。
…
葉子ちゃんって呼ぶと
はい?って振り向く。
俺のことはソンジェさんって呼ぶ。
講義に遅れるのはすごく嫌で
予定していたことが変わることが苦手。
講義終了後はイタリアンレストランでバイトをしている。
デートの誘いはさりげなく…
もう目の前に車を止めて、後は乗るだけにするとか。
バイトの休みを確認するとか。
そういうことが大事…
そんなキミの傾向と対策で頭と心がいっぱいになってる。
ユナク兄さん主催の横内教授の勉強会には参加したくないというわけではなかった。
でも、ユナク兄さんを見るキミの表情が気になってしかたない。
会わせたくないのか
そんな顔を見たくないのか
今日はバイトが休みだと知ったからか
それらをはっきりさせないまま
勉強会は中止になったと嘘をついて
海辺のデートに誘うことに成功した。
砂浜を手をつないで歩く。
夕日がきれいだと喜んで
波打ち際ではしゃぐ…
楽しいほどに苦しくなった。
④に続く
楽しいほどに苦しくなった画像…
探すのタイヘンだったあ~
これでいいでしょうか???
こんなふうに…
細々とのんびり続きますm(_ _)mm(_ _)m
カウントダウン
入隊から333日目
☆☆☆☆☆☆★
ソンジェ入隊中(2014.8.28~)
ソンジェの今いる所(2014.10.16~)
ソウル警察広報団
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서울특별시 종로구 사직로 8길 31
서울지방경찰청
홍보단 김성제
110-798