自発的で創造的な活動は子どもが豊かに育つために必要な「あそび」であり、あそびの豊かさが子どもの幸福実感と非認知能力の向上に寄与すると私は考えている。子どもを取り巻く環境において、時間・空間・仲間の3つの間と言われるものが減少し続け、子どもが消費的な遊び行動を選択しやすい社会環境となっている。子ども自身や保護者が他者と交流できるきっかけや、子どもが自発的に創造的に活動できる環境を意識的につくり守る支援が必要と考えている。
吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業地内における「新たな子ども一体拠点施設整備検討」の中で「子ども自身の幸福実感向上」「子どもの自発的で創造的な遊びを支える」こういった視点を入れて検討に進んでいただきたいと考えるが見解は。

これまで市の方にも「小さな子どもを屋内で安心して遊ばせられたら」という声が寄せられてきた。特に小学生くらいまでの世代の子どもたちの遊びは、他者との関わりを通して情操を育んだり、自己肯定感の向上につながるなど、その後の人格形成にも大きな影響を与えるという側面も考えられることから、市としてもその重要性を感じている。屋内で小さな子どもたちが自由に安心して遊べるスペースや、親子で気軽にアートと触れ合うことができるようなスペース、また預かり保育など公的な子育て支援サービスを提供できるようなスペース、さらには地区の中央に位置する公園に近い区域での整備を予定していることからみんながくつろげる憩いのスペース、これらを軸とした施設整備を検討していきたい。この施設の基本的なコンセプトや機能、規模などに関しては、今後着手する基本構想、基本計画の策定の中で具体的な検討を進めていく。

私がこれまで 議会で一時預かりの量の拡充や多様な形での実施を求めてきた。多様な一時預かり保育もその検討の中に含まれていくのかどうか、再度確認させてもらいたい。

今のところ機能詳細が固まっているわけではないが、公的なサービスとして既存の一時預かり、また政府が打ち出した「こども誰でも保育」、立地的に送迎保育なども視野に入れながら具体的な検討作業を進めていく。

「こどもの居場所」という観点が含まれる可能性があるかどうか。

この施設に関しては様々な機能を盛り込んでいくイメージを持っている。施設全体が子どもの居場所というと違うかもしれないが、ただいろいろな機能を検討する中で当然「こどもの居場所」と考えられる部分も出てくるだろうと考えている。

これから基本構想、基本計画と進む中でかなり先の話をしてしまっている自覚はある。こどもを取り巻く環境の変化についてはこれまでも何度も申し上げてきたし、この場にいる多くの方が感じていると思う。最大限の安全を求める市民のみなさまの気持ち、子どもの声を騒音と感じる方の気持ち、各家庭の子育ての方針、等々あるので行政だけの責任ではないが、やはり子どもの育ちを行政が支えるために必要なことを進めていただきたい。
子どもの自殺のリスクを抑えるために「生きることの促進要因を 引き上げ、生きることの阻害要因を引き下げること」が 必要。子ども・若者視点に立って、自発的にやってみたいと思えることと出会える場所、消費的行動ではなく創造的行動に触れ合えることは「生きることの促進要因を引き上げる」ことにもつながるのではないかと思う。吉川市が新たな子どもの施設 一体整備を打ち出したこと、機能を盛り込んでいくこと、新しいまちづくりの中で進めることをうれしく思っている。これからの審議の過程をしっかり見ていく。

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正直この質問項目は
これから先の審議会での議論が中心となるため
もっとシビアな答弁が来るかと思いました。

けれど、
「他者との関わりを通して情操を育む」
「自己肯定感の向上」
を大切にしていく姿勢という踏み込んだご答弁をいただきました。

言いそびれてしまったけれど
こどもの居場所づくりに関する指針

の調査結果に

「ひとりでいることを認められる場」を求める声も多く


「すきなことをしてもいい、何もしなくてもいい」

場作りにおいてこの視点も大事だと思っています。


※議場で言いそびれたし

言いそびれたら当然 答弁もないので

私か「大事と思っている」だけの話です


新しい「ハードをつくる」だけでなく

運営という「ソフトの充実」が必要、


そして市全体を見て

持続性や人口減少社会を見据え

「今ない機能や理念を新設施設に盛り込む」

「既存の施設のハードを閉じる」ことも必要と考えて


注視していきます。