医師の診断が私の見立てと違っていることがあった。
不定愁訴の場合に医師は診断名を告げなければならないが、原因不明の痛みの場合
処方としては安静にすること。痛み止めと胃薬の処方、認識できる浮腫・腫れがある場合にはシップを出すことになる。
「原因不明?」
治療家、施術家の皆さんはどう思われますか?
あらゆる角度から神経伝達の可能性を一度考えてみてください。
レントゲンやMRIの映らない嚢胞、骨膜の血種、触診で左右の変形、
治療家はお客様、患者様の体へのアプローチ方法をそれぞれの
手技や過去の経験からお持ちだと思います。
「血液検査では異常がなくても、触診で変形を見つけることはあります。」
レントゲンで見つけられない微細な異常、MRIに隠れている神経根の圧迫、左右差の発見など
「私たちが見つけることで、医師への再診断をお願いできる」のではないかと思っています。
痛みは「安静で治療する」は治療効果を自己再生に頼っている表れです。
まして、成長過程の若年層に関しては将来の方向を左右する重要な時間です。
あらゆる方向から可能性を考え、治療にあたることも治療家の責任ではないかと思っています。
治せないではなく、見抜けないことへの責任は、客が減ってゆくことだけです。
紹介が減ってゆくだけです。そのためにはしっかりした知識と柔軟な発想を持って信頼される
話し方、伝え方をすることです。
私の記事に「治療は旅に似ている」と書きました。
初めて見る病態、痛みの移動、部位体温の違い、末梢血行の変化など
痛みを軽減するためにやることはいっぱいあると思います。
CRPSのようにどこを触れても痛みが走る状況であれば生活に支障が出ます。
しかし、性別、過去の病歴、処方による投与医薬品、原因となった行動、家族構成、
すべてを伝え、真摯に向き合う姿勢を見せることで、信頼と治療の方向性、
通院の経過とおおよその時間が判断できると思います。
決して回数券ではない通院です。
痛みがなくなれば来なくなっていいことです。思い切りスポーツや行動に充てていい時間です。
私たちも回数券で引き留める必要はない、ほかの治療に充てればいいことです。
痛みを持っている患者さんお客様は無尽蔵です。
自信をもって患者さん、お客様の信頼を得る施術治療を行いましょう。