お受験工作。

と、いうようなものがあります。この呼び方が適切かどうかは存じませんが、小学校受験で「出題」される「工作活動」のことです。


 どんな工作?

日用品、すなわち身の周りのモノ(空き箱とか、ストローとか)を使って工作する。モチーフは様々。


 何をチェックされるの?

おそらくは、指示通りの手順で工作できること、道具(ハサミ、テープ、ノリ、・・・)を的確に使いこなせること、丁寧かつ手慣れていること(手先の器用さ)、などなど。 


 お受験のために、工作教室へ。そして、他のお勉強と同じく、子供が「楽しんでくれる」よう奮闘努力。努力の結果、工作をすることが日課(ノルマ)となり、スムーズに工作する技量を身につける。

などという目標を立てているご家庭もあるのではないでしょうか?

 類例として、知能を高めるための工作とか、頭が良くなるための工作というようなものもあり、工作教室花盛りです。幼児向け英語教室のようにね。


 みんな(?)工作をやっている。自ら進んで嬉々として作っているらしい。頭が良くなるらしいんだけど、うちの子は頻繁にはやらない。好きじゃないのかな?わたしがもっとがんばらないとダメなのかな?お教室に通わせないとダメなのかな?


 そのような心理状況にある人も、ない人も、今回の記事を気軽に読んでください。我が家の事例から思うことを書きますので。それが何らかの考えるヒントになれば幸いです。

 ただし、お受験、頭が良くなるというような話は、一旦棚上げして読んでください。


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 既に何度も書いていますが、我が家のファンタジスタは造形活動が大好き。基本的に造ることが好きなんです。そして、この「好き」は、「かくれんぼが好き」と同じようなもので、親が奮闘努力して「好きにさせた」結果ではありません。

 そう。

親が外から火をつけたのではなく、彼自身の中に火種があったもの。

 では、何に気をつけたか?


 その1。

積み木、ブロック、砂に泥、空き箱・・・。低年齢でも「扱う敷居が低い」造形素材を「常に身近に」置いておくこと。

 そう。いつでも気軽に、テクニック抜きで造形できることがポイント。例えば、積み木の敷居の低さについては、和久洋三さんも言及していますが、どこの家にでもあるポピュラーな素材ですね。


 そして。

適宜、扱う素材の敷居を上げていく(そのための基本を教える)。活動の幅を広げるために。

 ただし。

無理は禁物。的確さ、正確さが出来上がりの見栄えの良さにつながることはわかっていても、そればかり強調されると楽しくなくなります。複雑な作業をさせる技能訓練にしてはいけませんね。


 それにより、造ること自体が楽しいという火種が消えたらたいへんです。火種が消えた後も、親の期待を察して健気に笑顔で工作を続けていたりしたら泣けますよね。

 造形テクニックとか、器用さとかは、後からでもついてきます。


 その2。

造りたい衝動を与えるものを見せること。簡単に書いてしまえば、「楽しい経験」をさせることです。


 水族館と水棲動物、動物園と陸生動物、宇宙系。ファンタジスタが何度もリピートするモチーフは、彼が最高に好きな場所や生き物たちです。


 この点に気をつければ、全ての子供が、造形活動、中でもお受験工作に必須な日用品工作に嬉々として取り組む。などということはないでしょう。

 でも。

子供には、大好きで仕方がない何かがあって(造形とは限りません)、その火種を絶やさないことが大切だと思います。