タイ南部パンガー県のスタジアム。
プーケットとクラビの二大観光地に挟まれるところに位置する自然豊か、むしろ自然しかないような地域。
タイに住む人でもパンガーを知っている人がどれくらいいるか。
それが日本の人なら尚更誰も知らないと思います。
国士舘大学サッカー部出身で、僕が4年生の時の1年生。1年間一緒にプレーしていた、直接の後輩です。
大学卒業後、海野の恩師でタイホンダFCの監督、滝雅美さんの紹介でタイに渡ってきて、2ndレグからパンガーFCと契約しました。
タイの中でも、本当に1、2番を争うほど何もないと言える生活環境のなかで、本人はたくましく生きていて、プレーしています。
大学卒業後、1年間社会人でサッカーをし、タイに渡ってきた、今年2年目の選手。ガンバ大阪でキャプテンも務め、タイでも活躍し引退をした木場昌雄さんの後輩にあたり、僕が木場さんの所属していたチームでプレーしていたことをきっかけに紹介され知り合った、タイで1番仲の良い後輩です。
去年はなかなか試合に絡むことが難しかったなかで、今年はしっかりと試合に出続け、自分の力とコネで、2nd レグからタイ最南端ナラティワート県のナラUnitedに移籍しました。
雨季になると毎日気分が沈むほど雨が降り続け、田んぼのようなピッチでプレーすることも。逆に乾くとボコボコになったピッチでプレーすることもある。
縦に長い地形からアウエイの移動距離も長く、そのうえチーム数が少ないのでプレー進出できるチームが一つのみという、南部地域の環境は他の地域と比べても、本当に過酷なところでもあります。
このアウエイ遠征で片道12時間以上もバスで移動してきたとも岡本大輝は言ってました。
その岡本大輝の所属するチームのナラティワート県はマレーシアとの国境沿いに位置し、宗教的な争いも絶えず、爆弾事件なども頻繁に起きている場所。
サッカー以外の問題。いや、命の危険も少なからずあるような環境です。
(本人はいたって平気だそうですが。笑)
海野が加入後、初勝利。
たった1回の勝ちかもしれません。
でも、それも小さくも大きいステップ。
本人だけが感じる何かもあるでしょう。
一見、恵まれた環境じゃないように感じるかもしれないけど、それぞれが思い思いにそこでプレーする事を選び、毎試合、毎試合戦ってます。
それが、彼らが選んだ道であり、正解も不正解もなく、自分のやりたい事を好きなようにやると決めたこと。
それは本当に逞しく凄いこと。
こんなところに日本選手がいることを、日本人対決があったことを誰も知らないでしょう。
こういった環境から強くなった選手たちがより活躍してくれれば、タイサッカーのやりがいや魅力を日本にいる若い選手にもっと広まるのかなと思います!
今回は2人の直接の後輩が、そういった環境で日本対決をしている事が嬉しく。また少しでもこういった事を知ってもらいたくて、ブログを書いた次第です。
そりゃ、トレーニング中にいきなり牛が出てきたら、驚いてチラ見するとも思います。笑
そんな、タイサッカーの一部分でした!
Yu Kuboki
* Twitterフォローも是非お願いします!