生誕100年 岡本太郎展
4/20(水)@東京国立近代美術館

「ノン!」

岡本太郎展を観に行ってきました。

ぶち当たってくる表現の数々に、
詰まった息を時折緩めつつ、
一つ一つの作品とじっくり向き合いながら
時間一杯まで回りました。

本当は、最後まで見終わった時、
最初の部屋からもう一度回りたかった。

それだけの、観応えがありました。

現実の世界から一つの何かを抽出し、
それを一つの角度から捉えるのではなく、
現実の混沌は混沌として、
そのままにそこにテーマを叩きつける。

まさにまだ未熟ながら、
僕らが演劇で目指していること。

一つの解釈で収まるようなものでもなく、
ニュアンスだけでも片付けられない、
世界と真っ向から向き合い、
そこに自分の信念を貫徹した表現。

圧倒的なエネルギー。


一際目を引いた一つの作品があった。

「反世界 Anti-world」
(独立行政法人国立美術館
所蔵作HP http://bit.ly/fhcI50)

目に見える世界の裏にあり、
それと引き合う反世界。
この一枚の原画と向き合い、
眺めていると、
次から次へと新しい発見がある。

まるで岡本太郎が感じていた、
この世界の全てをここに詰め込んだような。

もっとこの作品と向き合いたくて、
ポストカードが欲しかったのですが
売っていなかったので、
思い切って展示作品集を買いました。

でも二日経って今、もう一度
原画と向き合いたくなっています。


岡本太郎展は、5/8(日)まで、
東京国立近代美術館(東西線竹橋駅)にて。

あなたを変え得る作品たちが、
あなたを待っています。