一所懸命、とは、
中世の武士が、代々伝わる一つの所領を命懸けで守ったことから生まれた表現らしいですが、命を懸ける、ということの生半可ではない重みを、今回の幕末の新撰組の舞台では突き詰めていこうという現場になっています。
戦場に行くということや、
明日特攻に行くかもしれない
日々を送るのともまた違う、
日常が戦場であった幕末の京都。
思想の違いで刀を抜き、
抜いたらどちらかが死ぬ、
という時代に新撰組の羽織を来て
街を歩くということ。
そんな男たちと、
そんな時代に生きた女たち。
数年前まで喜劇をやっていて、
そこから抜け出し切らないまま
時代劇をやってきた時来組で、
今回はそこを突き詰めていきます。
勿論、たまにぶっとびつつ。
観に来ていただければ、
日常の捉え方が、少し変わるかもしれません。
チケットのご予約をお待ちしつつ、
一所懸命に日々稽古を重ねていきます。
神田時来組本公演
「大新撰組 ~不器用にしか生きられなかった自分(おとこ)たち~」
2015年2月11日(水・祝)~15日(日)
於 俳優座劇場
現代の気だるさを持った若手が、
どこまで食らいついていけるか。
全員敵に回す覚悟でも、
突き詰めていきたいと思っています。