昨日、ネットから、演劇評論家の
扇田昭彦さんのご訃報を知りました。
あまりに急すぎることに、
心の整理がつきません。

扇田昭彦さんは、
ご存知ない方もいらっしゃるでしょうが、
朝日新聞の記者として、
1960年代頃からの日本の現代演劇界を
盛り上げてくださった劇評家でした。
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/扇田昭彦

はじめて扇田さんのことを知ったのは、
高校生の時に先輩から貸していただいた
『日本の現代演劇』という岩波新書の
現代演劇の歴史を紹介する著作を通してでした。

そんな扇田さんとは、ご縁があって、
大学生時分から定期的に、
扇田さんを囲んで近々の演劇事情について
お酒を交えて話し合う会に
参加させていただいていました。

自分の俳優としてのキャリアの節々で、
扇田さんと色々お話をさせていただいたことは、
自分の財産になっています。

つい三週間ほど前に、
カクシンハンのオセローも
観に来ていただいて、
今度お会いしたら感想をお伺いしたいと
思っていた矢先の出来事でした。

残念で仕方ありません。

心より御冥福をお祈りすると共に、
改めてこれからの演劇会を背負っていく
若い世代の一員として、
覚悟を一つ大きくする次第です。

扇田さん、これからも
日本の演劇界を見守っていてください。
今まで本当にお疲れ様でした。