先日、終演しました。
ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました!!
かなりハードなマラソンを走り終えた気分です。
その姿を観てもらえて嬉しかったです。
『観て頂けた』
そのことだけが単純に嬉しいです!!
感謝、もう感謝。
ただただ感謝の気持ち。
その他に浮かばないです。
この作品においての表現したかったことや、想いは、
直前のブログ[上演時間はたったの55分]
に書いた通りですが、
それが届いたか、届かなかったことよりも
『観て頂いた』『目撃してもらえた』
そのことに、感謝しております。
本当にありがとうございました。
そんな感情になるのも、
ユダがひたすらに"あの人"への想いを旦那様に一方的に喋る。そんな作品だったからかもしれません。
お客様には最初から最後まで、"わたし"の個人的な恋愛話を、無理矢理聞いてもらっちゃってる状況ですからね…。
ほんと自分勝手にごめんなさいね…
そんな感じでした(笑)
だから聞いてもらって満足です。
駈込みきった"わたし"からは他にもう何も言うことがありません。
…どうぞお客様の記憶に留めて頂けたなら幸いです。
ありがとうございました!!
…そんな一方的な感謝で締めくくれてしまう
今回のエゴイストな、不親切な芝居でしたね(笑)
でもまぁ、そんな芝居もたまにはあって良いのかな。…なんて思ったりもして。
最近は分かりやすい、優しいお芝居が増えてますし。
『Love駈込み訴え』
とても演劇らしい演劇だったと思います。
エンターテイメント性なんてなかった気もしますし、
衣装も全員お揃いのシンプルなもの。
舞台セットのない素舞台。
小道具もほぼなし。
全編モノローグで、
会話での分かりやすい説明もなく、
それでいて時間も空間も人物も変わっていく演劇色強めのパフォーマンス。
役者の身体ひとつで勝負してた舞台でした。
あの7人であったからこそ出来た作品でした。
そして、そのうちの1人として、その役割を全う出来たことが、ただただ、嬉しかった。
自力のある役者
ここは目指さなければいけないところだと思っていましたから。
というのも。
一役者として今後の演劇界に思うところもあるのです。
演劇らしい演劇が珍しいとされてしまうことや、
役者だけで魅せる舞台が失われつつあること。
これはある意味、怖いなと。
もちろん演劇は究極の好き嫌いなので、
好みが別れるのも重々承知ではあります。
今回の感想に「分からない」というのもありましたが、その分からないの一言でも、興味があるのに分からないという感想が多かった事が僕にとっては嬉しいかった。
そして本番中も分からないからと手放してしまうような空気は感じられなかった。
決して途切れることのないお客様たちの集中を感じました。
この「分からない」という得体の知れない興味は、今後、皆さまにいろんな演劇を観て頂いて、
自分で発見して、世界を広げて頂けたらと思うのです。
僕たちは人間を演じます…たまに違う時もあるけどね(笑)
そして人間についての物語を描きます。
人間は得体の知れないものです。
得体の知れないものを永遠に掘り下げている演劇を、もっと知ってほしい。
人間にもっと興味を持ってほしいと僕は思います。
それには我々、演劇人もあまりコアに進み過ぎず、間口を広めていかなきゃとも思います。
もっともっとエンターテイメントを知らなきゃとも思います。
それでも単純な作品を作る事に重点を置くのもまた違う気もします。
シアターガイドも休刊になる今日。
僕たちは自力のある表現者を目指していかなければと思うのです。
どうか皆さまの人生と共に演劇がありますように☆
長文すいません。
そして個人的な訴えを聞いてくださってありがとうございます。