震災前の2月あたりから、大きな天体望遠鏡が欲しくなってしまって、学生時代以来久々に天体望遠鏡を買いました。ちょっとめずらしい望遠鏡なのでレビューを書きます。

今回購入したのはイギリスのオライオンという望遠鏡メーカーの製品で完全な受注生産。口径25cmのものを4月の初めに注文、結局望遠鏡が届いたのは5ヶ月半近く経過した9月の中旬でした。望遠鏡には対物レンズを使った屈折式と凹面鏡を使った反射式、反射式望遠鏡に補正レンズを組み合わせたカタディオプトリック式があります。このオライオンというイギリスの会社は、軽量な鏡筒に高精度な鏡を使った反射式望遠鏡を作ることで定評があるメーカーです。

代理店のwebサイト
http://www.zizco.jp/13shop_orion/00newton_CT.html

7、8年前に日本でこのメーカーの製品が話題となり、購入された方が多くいたのですが、アルミの鏡筒の強度がいまいちで、中国製の安い製品に圧倒されてしまったようで・・・。2年前に軽量で高剛性のカーボン鏡筒が発売されたものの、実際に購入してブログの記事にしている人は何度も検索しても一人しかいない状態・・・。

購入した人の感想によると、オライオン社のカーボン鏡筒はアルミの鏡筒とは別物のようにしっかりしているとのこと。対してケ○コーの中国製望遠鏡は4、5万円と安いのですが、筒が歪んでいるとか、半年でピントリングのゴムが割れたとかのブログ記事が・・・(でも値段を考えると仕方ないという感じ)。

自分の望遠鏡を乗せる台(赤道儀といいます)は目安として16kgまで、ケ○コーの中国製の25cmの望遠鏡(SE250N)は13~14kgの重さがあって、固定用のバンドやプレート。そしてカメラをつけたりすると重量的に厳しい。そんな理由で、圧倒的価格差がありながら重さ11kgのカーボン鏡筒に決定(11kgでも厳しいですが・・・)。

ちなみに、国産の25cmの反射式望遠鏡は、タカハシというメーカーが受注生産していますが、重さは20kg以上と今回買ったカーボン鏡筒の倍で、価格は8年前の時点で80万円・・・、重さと価格的に手が出せません。品質はとてもいいのですが・・・。

3月半ばに買う予定だったのですが、あれこれ悩んで調べている間に東日本大震災発生が発生してしまい、原発は爆発、首都圏は計画停電で大混乱・・・。購入を見送る事も考えましたが、計画停電がしばらく見送られようになったので、4月の初めに注文。

納期は3-4ヶ月ということで、8月の夏期休暇には間に合うだろうと期待してましたが、待てど音沙汰なし。問い合わせてみると、すでにイギリスを船便で出航しており、8月末には到着して出荷できる見込みとの事。しかし、迷走する台風12号が日本周辺に居座り続けたためか、実際に届いたのは9月14日でした。引越の予定が9月25日にあり、まさにバッドタイミング(>_<)

実際届いてみると箱の大きさに圧倒されました(50×50×130cm)。同じ市内の引っ越し先へ自分で運ぶことにしたのですが,重さが19.2kgと表示があり、取っ手が無いので持ちにくい。中の望遠鏡も、カーボンの表面が、金属製の鏡筒と違いエポキシ系樹脂なのでつるつるすべって持ちにくい。望遠鏡は大きい程良く見えるけど失敗したかな?と内心後悔しつつ、なんとか運んで、引越先で段ボールから取り出し記念撮影。

$ひろむの一言メモ-MT130との比較
段ボールから取り出したオライオン・カーボン鏡筒25cmF4.8(左)。右の白い望遠鏡は国内の望遠鏡メーカー・タカハシ製MT130望遠鏡(13cmF6)。まるで大人と子供。でもMT130は普通のサイズの望遠鏡です。


その2へ続きます。