瓢箪から駒、甚平から愛 3 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

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嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side N







収録スタジオに行くと、幾人かのスタッフがすれ違いざまにちらっと俺の方を見る。



さっきリーダーが合わせた襟はスタイリストさんがバランスを見て修正してくれたので、また元通りになった。



「甚平着ると色気だだ漏れですね」



そんなふうに言われて、さっきの大野さんの不機嫌そうな顔を思い出す。



顔が熱い…。

大野さんもそういう風に見てたってことなのかな。俺を。だから、心配になって、不機嫌になった。



だとしたら、すっげぇ嬉しいけど…





…そんなことないか。



こういう和服姿なんてそれこそ何回も見せているはず。



今更何か思うことなんてないんじゃないか…。



収録を終えて楽屋に戻ろうとすると、スタイリストの山田さんがやって来た。



「二宮さん、櫻井さんから伺いましたけど、その甚平買い取りOKです」



「へ?」



「後で楽屋に伺いますね」



さ、く、しょうーー‼

なにやってくれてんだ…





急いで楽屋に戻ると、翔さんからメールが来ていた。



『智くんは甚平ニノの絵を描きたいんだってさ。

なのでお買取手配しておきました』





翔さん手回しはえぇ…。



ってか、絵を描きたいの?あの人…



絵のモデルとして求められてるってわかって、ほっとしたような残念なような複雑な気持ちになる。



でも、俺が甚平着ているのを描きたいってことだよね。















どうすんだ、俺!













私服に着替えて楽屋を出る。手には山田さんが包んでくれた紙袋。



買っちまった…。



翔さんの策略にまんまとハマったようで癪だけど、メールしておくか…。