瓢箪から駒、甚平から愛 8-2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。



おはようございます。雪乃です。



出てくる芸人さんは全くの妄想の産物デス…

温かく見守ってくださいませ。



んでは、続きでっす(^o^)/





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Side O







「あっリーダー。ここ来て、ここ。…うちのリーダーです」



近づいていく俺にニノが気づいて俺を空いていた隣りに座らせて、テーブルの他の人達に紹介した。顔見知りのスタッフやそうでないスタッフもいた。



リリティとやらに顔を向ける。



「大野さん!はじめまして~リリティと言います。今度前説やらせていただくことになりました。よろしくお願いします」



そいつはかけていた薄いサングラスをとって挨拶の口上を述べた。すごく背が高くて、がっちりした体つきだ。年の頃は俺らと同じくらいか。俺はよろしくお願いします、と言って頭を下げた。



誰かがビールを頼んでくれて、乾杯する。



「いやぁ~嵐さんが2人!豪華ですね~」



リリティが陽気に笑う。



「ニノさん、空いてますよ!何飲みますか?」



「んじゃビール」



リリティがニノの腕をそっと触りながら、注文を聞いたのを見て、またさっきの苛立ちが蘇ってきた。



「ニノ、大丈夫?飲み過ぎじゃない?」



ニノの手をとって手のひらを上に向ける。



「ほら、手のひら真っ赤」



「大丈夫。今日はいい気分だから」



目を細めて笑うニノの頬が上気して少し紅く染まっている。



大丈夫、と言った割に注文したビールを受け取ろうとして、ニノは少しよろけた。



「わっ大丈夫?」



リリティが立ち上がってニノがビールのジョッキを握った上から手を重ねて、そのままテーブルまで運ぶ。



「大丈夫、大丈夫。サンキュ」



ニノが照れ臭そうに笑う。



うー…



…翔くん、俺全然守れてねー…





ちょっと落ち込んでビールをぐいぐい飲んでいたら、リリティとしゃべっていたニノがくるっと振り返った。



耳元に口を寄せるからどきっとする。





「今日、いつ帰る?」





いたずらっ子みたいなきらきらした目で俺を見つめている。



「帰るって…」



「今日、約束してただろ」



「うん…」



覚えてくれていて、めっちゃ嬉しい…。



思わずにへって笑ってしまう。



「もう帰ろ」



「え、もう(笑)」



ニノがふふって笑って、俺の服の腕部分をつかむ。





「いーよ、帰ろっか」



ニノが腰を浮かせたのを目ざとく見つけたリリティが声をあげた。



「あーっ、ニノさん。もう帰るんすか。まだビール来たばっかりっすよ」



他のスタッフさん達も、笑いながら、えーって叫んで、俺たちを引き止めた。