瓢箪から駒、甚平から愛10-1 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


雪乃です。

もう一つアップですー


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Side O




タクシーがマンションの前に止まる。まだ朦朧としているニノを揺り起こして、車から降りた。

手をつないだまま、マンションのエントランスに入る。

「あれ、ここどこ…?」

俺はそれには答えず黙って、エレベーターに乗り込む。
部屋の鍵を開けて、中に滑り込むように入った。


自分んちなのに…


玄関にへたり込んだニノの靴を脱がして、リビングまで手を引いてやる。ソファに連れて行くとニノは、ふふ…って笑いながらソファに寝て、気持ちよさそうに目を閉じた。



…連れて帰ってきちゃった…俺ん家に…



ニノの家に行く約束をしていたのはわかっていたけど、どうせ今日はもう絵を描く雰囲気にはならないだろうし、送ってそのまま帰ることになるって考えたら、思わずタクシーに俺の家の方向を告げてしまった。


こんなニノを1人にしておくのは心配だったし。




…というのは言い訳か…。


たぶん、俺が離れたくなかった、だけ。




ソファに寝ているニノに近づいて顔を覗き込む。

「ニノ、大丈夫?」


ニノはゆっくり目を開けて、顔を動かさずに目だけでしばらく部屋を見回した。

「…大野さん家なの?」

「うん、なんか、こっち来ちゃった」

ニノがふふって笑う。

「やっと、入れた」

「来たかったの?」

「うん」

にこっと笑って寝転んだままこちらをじっと見上げてくるニノの視線にどきりとした。


この角度、やばいな…