ハワイの君 上 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。



こんばんは、雪乃です。


短編って言ってたのにまさかの「上」…


今日の妄想は、VSの「大野が泣いちゃったSP」収録の後のお話です。

うん、ちょっと時期が昔ですね…。


みなさまもそうかと思うのですが、私この慰労会の嵐さんがほんとーに好きで…

何回観たのか、もうわかりません。

毎回泣きそうになり、酔ってると(笑)うっかり泣いてしまいます。
(そのたびに相方に「また泣いてんの?」ってびっくりされる)

これ書いてる今もまた観たくなってます…




短編って自分にとってはすごく難しくて、いろいろ拙いですが、読んでいただけるととっても嬉しいです。


では(^o^)







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Side N





「今日のV観て、改めて思ったんだけど…」


VSの収録を終え、俺ん家に来て、風呂上がりで髪を拭いてる大野さんに俺は言った。

ん?って顔して彼がベッドに寝転がってゲームしてた俺を見る。


「あなた、やっぱ無防備に泣きすぎだよね」


俺が口を尖らせて言うと、すこし照れたような顔になった。


「だって…しょうがないじゃん」


「泣いちゃうのはいいんだよ。俺が言ってるのは、無防備すぎるってこと」


俺が言うと、意味がわかっていないのかきょとんとする。

彼は俺が寝転んでるベッドまでやって来て腰掛けて、言った。


「どーゆーこと?」


この、ニブちんが…


って、大野さんはそういう人だよね…


そういうとこ、かわいいけど、今回の件はちゃんと言っておかないとな…



「えーっと、だから、つまり、他の奴がいるとこで泣き顔を見せてほしくないの」


俺はすこしスネ気味にベッドにうつ伏せになって顎をシーツに沈みこませる。


「あんな…ぼろぼろに泣いてる顔…皆に見せてさ…」


目線はゲーム機の画面のままで、さらに言い募る。


「え、でもさ、実際はメンバーしかいなかったじゃん?」


「それはそうだけど、今日だって結局スタジオ中のお客さんが見ちゃったでしょ、あなたの泣いてる顔…」


VTR観ながら、平然を装っていたけど、本当は複雑で…


本当は、ハワイでこの人が泣きそうになってるとき、ぎゅって抱きしめたかった。胸がぐっと掴まれる感じがして、苦しくて…。


抱きしめるなんてできないってわかってたから、わざと一番遠い席に移動して…


隣にいたら、気持ちが抑えきれなくなりそうで怖かった。


「そんで、あの映像が全国に流れちゃうわけでしょ…あの泣き顔…」


大野さんが何も言わないのをいいことに、俺はさらにぶつぶつ文句を言った。

今日だって、またスタジオでこの人が泣いちゃったらイヤだな、って思って、わざとドライな感想を述べた。あえて客観的に、このタイミングで15周年ってすごいことなんだよ、って言いたくて…


なのに、この人はまた泣きそうになっちゃってて…


「あんな顔するの…俺しかいないときにしといてよ」


ぱっと振り返りざまに身を起こして大野さんを見たら、満面の笑みで俺を見つめていた。俺は脱力して、ため息をついた。


「なあ、聞いてた?今の」


「ふふ…聞いてたよ、ニノ」


大野さんはにこにこしたまま、俺の頭を撫でた。


「ニノはさあ…他の人が絶対見れない俺の顔見れるじゃん」


「どんな?」


「これから、俺がお前に見せる顔…」


ふふっと笑って大野さんが俺に顔を近づけた。

そのまま口付けされて、俺は思わずゲーム機を手から離した。

目を伏せてゆっくり俺の唇に自分の唇を重ねた後、大野さんはすっと唇を離した。

けど、すぐ真剣な顔になって、俺の顎をその長い日に焼けた指で引き寄せると、また俺の唇に自分の唇を寄せる。


「めちゃくちゃ…お前を欲しがってる顔…」


普段はぼーっとしてる大野さんの、鋭い視線にどきりとする。俺の唇に触れる直前の、唇をちょっと開いた顔がとてつもなく色っぽくて…


「…ん……ぁ」


思わず吐息を漏らしたら、口付けが急に深くなって、同時に仰向けにされてベッドに 押 し 倒 さ れ る。


「こんな顔は…ニノにしか見せないよ…」


口付けの合間に、大野さんが俺の瞳をまっすぐ見てかすれた声でつぶやく。

俺の頭を抱え込むように腕をベッドにおいて、彼は俺に何度も口付けた。大野さんの頭で部屋の照明が隠れて、視界が暗くなる。いつもなら、照明を落としたくなるけど、俺に口付けるときに目を伏せる彼の顔をずっと見ていたくて、そのままにすることにした。

キスを首筋に落としながら、大野さんがつぶやく。


「ニノは欲張りだな…」


「なんで?」


「普段俺を独り占めしてるのに、俺の泣いてる顔も独り占めしたいの?」


大野さんはキスを続けながらふふっと笑う。


「当たり前じゃん…」


いつだって、この人の見せる顔を全部見たい。


いつだって、この人の一番隣にいたい。



いつだって、この人の全部が欲しくて…




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「お前が思ってるより…俺は…嫉妬深いの」


「知ってる」


大野さんは鼻にかかったかすかな笑い声を漏らした。俺のシャツを捲 り 上 げ て、露  わ  に な っ た  肌  に  優しく キ ス を 落とす。


「ニノは…あんま泣いてなかったね」


「俺は…」


俺だって、なんて言っていいかわかんないくらいのいろんな想いがこみ上げて来たんだけど…


「俺はたぶん…」


基本的に、前しか向いていないからかな…と思う。


過去もすごく大事だけど、それはそれで。


この人や他のメンバーと過ごす未来があるってわかってたらそれでいい。


「…あなたは…昔のこと…大事にする人だから…」


「ニノは?」


俺の 肌 を這う大野さんの 指 が俺の 息 を乱させる。でも、自分の思いを伝えたくて、俺は話し続けた。


「俺は…昔の思い出も大事だけど……あ!…んっ」


敏 感 な場所に 指 が 這 わ さ れ て思わず身体が揺れた。大野さんが俺の寝間着にしてる短パン を はぎとった。俺 の 脚 の 付 け 根 に 覆 い か ぶ さ っ て、俺を追い詰め始める。


「…っや…あなたと…っあ、や、過ごす…未来が…」


大野さんが俺を追い詰めるスピードを上げる。


「…あぁ…んん……あるって…ことのほうが……っあ」


ぴちゃって 音が響いて、甘 い 刺 激 が 腹 の 底を 締 め つける。俺は思わず大野さんの髪をぎゅっとつかんだ。


「…大事…っあ、あ!…やぁ…」


び く っ と 震 え た俺から大野さんが顔を上げて目を細めて俺を見る。俺は荒い息をつきながら上半身を起こした。


「…聞いてた?ヒトの話」


彼はふふっと微笑んで言う。


「お前に夢中だった」


途端に恥ずかしくなって、隠すために口を尖らせたら大野さんはふっと笑った。


「ウソ、聞いてたよ…」


言いながらも、大野さんは俺とつながるために準備する 指 の 動 き を緩 め ない。