誕生日の君 後編-3 終 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

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嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








「…ぁ…んっ…ん」


唇 が みだ さ れ ていくにつれ、心が揺さぶられて、俺は大野さんの背中に手を回した。猫背の丸い背中を撫でて、髪に触れる。

ちゅ…くちゅ…って音を立てながら、大野さんが俺の 口 内 を ま さぐる。薄目を開けると、大野さんのぼぅっとなった目と視線が交錯した。


「ニノ…」


吐息まじりに囁くから、彼が呼ぶ俺の名前はほとんど声にならなかった。

強く 吸 い つ い た 後、ゆっくりと 唇 をなぞって、彼は名残惜しげに俺の耳に触れながら、身体を離した。


「っは…はぁ、大野さん…」


荒い呼吸のまま、名前を呼ぶ。彼は目を細めてにこっと笑った。


「んふふ、いっぱいした…」


言って、満足気な顔をして、立ち上がる。


「んじゃ、帰るな」


「え」


ちょ、待って…


「な、なんで帰っちゃうの?」


俺が焦って声をあげたら、大野さんは困った顔になった。


「や、だってこれ以上いると、とまんなくなる」


「え…」


「今だって…必死に堪えてるから」


大野さんは苦笑しながら俺を見てそう言った。


「か…えんないでよ」


思わず、口をついた言葉に自分でもびっくりする。


でも、帰ってほしくないよ…


「ニノ…」


「もっと…い…ろんなとこに…誕生日プレゼント…ほしい…」


なんつーこと言ってんだ、俺は…


恥ずかしすぎて、目を伏せて、立ってる大野さんの足を見ながら小さな声で呟くと、その足が動いた。彼は再びしゃがみこんで、俺の顔を覗き込む。


「ニノ…いいの?今日、お前の誕生日じゃん」


「どういう意味?」


俺が首をかしげたら、大野さんはふふっと笑った。


「んなことしたら、俺の方が…お前んこと、もらっちゃうことになるけど、いいの?」


頰に触れる大野さんの温かい手よりも、頰が熱くなる。


「い…いよ…」


「ふ…でもさ、誕生日に俺とそんなことしたら、俺んことめっちゃ特別になっちゃわない?大丈夫?」


そう言っていたずらっぽく笑うから、俺は大野さんの首に腕をまわして抱きついた。


「そんなの…もうとっくに…なんだけど…」


「ニノ…」


「大野さんは…昔っからずっと…俺のトクベツ…」


俺の背中に回された大野さんの腕に力がこもった。そのまま、俺の脇の下に手をいれて、そのまま持ち上げられる。


「わっ」


自分も立ち上がって俺を引き上げた大野さんは、ふふっと笑ったまま、俺を抱き寄せて、そのまま抱き上げる。


「重いでしょ…」


「うん、重い。だから早くベッドの場所教えて」


そう言って歩き出す彼に俺は目で寝室のドアを指した。

彼は俺を抱きしめたまま、器用にドアを開けて部屋へ入る。

ベッドへ俺を下ろして、そのまま俺を横たえる。大野さんは上着を脱いで俺の上に覆いかぶさって、熱のこもった瞳で俺を見つめて言った。


「ニノ…もう、俺、多分お前にめちゃくちゃ夢中になっちゃうから…」


「ん…」


「忘れないうちに言っとくね」


俺がはてなマークをいっぱいつけたような顔で大野さんを見上げたら、彼はふふっと笑った。


「誕生日おめでと」


その言葉が終わるや否や、大野さんの顔がまた近づいてきて、俺の唇に優しいキスが降ってきた。