君の青空、僕の太陽 3 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。






Side O





ニノがアイツとの飲み会に行くって日、俺はそわそわしながらニノを楽屋で待っていた。


「おはよ」


ドアが開いて、寝ぐせのはねたニノが入ってきた。俺が手招きすると、ニノは怪訝そうな顔をして、俺が座っているソファまで近寄ってきた。

俺の前に立ったニノの腰に両腕を回して、引き寄せる。


「わ…どしたの、大野さん」


ニノは俺と向かい合う形でソファに膝をつき、俺の腿にまたがる形で、ぺたんと俺の膝に腰をおろした。


「今日の飲み会…俺も行っていい?」


言った瞬間、ニノはぷっと吹き出した。


「大野さん、今日来る人全然知らないでしょ」


「だって…アイツがくんでしょ?」


俺が口を尖らせて言ったら、ニノは目を丸くした。


「そんなに、リリティのことキライなの?」


「キライっつーか、お前が心配なの!」


むくれて言うと、ニノはふふっと笑った。


「俺が浮気するって思ってんの?大野さん」


「浮気っつーか、アイツがお前に…」


言い終わらないうちに、楽屋のドアが開いた。ニノがドアの方をちらっと見たから俺は口をつぐむ。


「また大宮は楽屋でいちゃついてんのぉ?」


相葉ちゃんが俺らを見て、笑いながら楽屋に入ってきた。


「うん。もうちょっといい?」


ニノが笑顔で聞いたら、相葉ちゃんは呆れ顔になった。


「まあ…ちゅうとかしなけりゃ、いーよ」


「だって、大野さん」


ニノは俺の首に手を回して、ぴたっと密着して顎を俺の肩にのせた。


「なっ…ニノ‼︎ 」


珍しく人前で甘えるニノにドキドキする。

相葉ちゃんは「ハイハイ」って言いながらも俺らから目を逸らしてくれた。


「大野さんの気持ちはよくわかったから、大丈夫だって」


「わ…わかったの?」


「うん。俺が他の人とこういうことするのがイヤなんでしょ?」


「ん…」


耳元で囁かれて、思わず腹の底がぎゅんっと反応しそうになる。俺は焦ってニノの肩をつかんで引き剥がした。


「ニノ、ここ楽屋…」


「前楽屋で俺にちゅうしたくせに」


ニノが口を尖らせて言ったら、飲み物を飲んでた相葉ちゃんがぶっと吹き出した。


「それに大野さん、今日夜個展の打合せがあんじゃないの?」


「そっか…」


「忘れないでよ、そんな大事なこと」


ニノが俺の肩に手をおいたまま軽く睨む。


「じゃさ、今日夜終わったらニノん家行く」


「え?」


「俺と約束してたら、帰ってくる気になるでしょ?」


「珍しいね。そんなに不安なんだ。いいよ、別に。鍵、いる?」


「俺の方が早いかな?」


「遅い時間から始まるからね」


ニノは話しながらポケットから鍵を取り出して、俺に渡した。


「いい子にしてるんですよ」


ニノがにこっと笑う。


「それはこっちのセリフ…」


俺の膝の上で笑うニノが可愛くて、ついニノの顔に手を這わせたら、「はーい、そこまでねー」って相葉ちゃんが雑誌をまるめた即席メガホンで俺らに注意した。