ニノはクール、なんて言われたり書かれたりするけど、そんなことはないとおいらは思う。
確かにそういう一面もあるかもしれない。他の人が言うのをためらうようなことを抵抗なく口にしたり、他の人がニノに言ってほしいと期待してることをあえて言わなかったりするから…
だから、他の人は信じないかもしれないけど、ニノはおいらといるとき、めちゃくちゃ優しく笑うんだ。
お日様みたいにあったかく、おいらを包み込むみたいに。
おいらはそれだけで、嫌なことは何もかも忘れて、ニノと溶け合える。
全部許されてる、って気分になる。
子供に戻って、甘やかされて、
もっと欲しいって甘えて…
俺がガキみたいなこと言って困らせてたから、今日会ってくれるかすごく不安だったけど、いつもみたいに笑ってくれてほっとした。
今夜このままニノと愛しあいたいと思ったけど、明日早いと聞いていたし、何よりニノは疲れているように見えた。
今日はおあずけだな…
そう思いながら、先にシャワーを借りてベッドにうつぶせに寝転んでスマホをいじっていたら、後から風呂を上がったニノが隣に寝転んで同じ体勢になった。
そのまま顔をぴたっと俺の腕にくっつける。
「なあ…今日さ…」
「ん?」
「…シ て、欲しい…かも…」
ほとんど聞き取れないような小さい声でニノが呟いた。
「ニノ、明日早いんじゃなかったっけ?大丈夫?」
「ん…大丈夫」
ニノはなんだか思いつめているように目を伏せて一点を見つめていた。
俺はスマホを脇へ置いて、ニノの側の上半身を持ち上げて、出来た隙間の下にあるシーツをぽんと叩いた。
「おいで?」
「ん…」
ニノは素直にそこに 上 半身 を 滑 りこ ませた。脚 を ニノ の 身 体 にま た が せ ながら、自 分 の 身 体 をニノに 覆 い 被 せ る。
俺が顔を近づけるよりも先に、ニノは俺の両頬に手を伸ばした。真剣な表情でそのまま手を俺の髪に移動させて、俺を引き寄せる。
ちゅっと音を立てて、軽く 唇 を つい ばむとニノが眉を寄せる。かすかに開いた形の よい 唇 が 俺を 誘 っ て いる ように見えた。
再び 口 付 け て、深 く入 りこん でゆくと、ニノが手を俺の首にぎゅっと巻きつける。
「…ん…っふぅ…ぁ…」
薄目を開けてニノを見ると目をぎゅっと閉じていた。少し でも 唇 を 離そうとすると、俺を抱き寄せてる 腕 に 力 がこもる。
どうしたんだろ、今日は…
甘えてんのかな…
(つづく)
変なとこで切ってすいません。
全部あげたらダメでした。最近、「ダメかなぁ」っておもうやつは絶対ダメ…(:_;)これもまたダメかもですが分割してアップしてみます。
こんくらいの描写でウラ部屋
行ってもらうのは心苦しいし…どうしよーかなあ…
悩み中です。