小悪魔ちゃんの本気 hunt ☆ 23-1 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。






 
Side N






モニタに映る大野さんは、緊張した面持ちだった。



まあ、そりゃ…そうだよね…



まさか「そのため」に俺ん家に来る日が来ようとは思わなかっただろうな…



ドアの前で待っていると、人の気配がしたから、ドアを開ける。


「あ…お疲れ」


「お疲れさん…打合せ、早かったんだな」


どことなくぎこちなく会話しながら、リビングへ歩いていく。


「まあ、今日は雑誌のテキストの見直しとかだけだったから…なんか飲む?」


俺はキッチンの冷蔵庫を指差した。


「ん…あ…えっと…」


大野さんはリビングに突っ立ったまま、視線を泳がせた。


「俺、いいや」


「そ?俺…飲むけど」


冷蔵庫からビールの缶をひとつ出して、ソファへ座り、プシュって音をさせて開けた。


大野さんは床に座って、ソファに座った俺を見上げた。


「どしたの?やっぱ飲む?」


「いや…その…この前風邪ひいて、頭くらくらしてたから、今日、ちゃんともっかい言わなきゃって思ってて…」


俺は、一口飲んだビールを吹き出しそうになった。


「な、何を?」


「それに…酒のせいとか思われたくないし…」


「何が?」


俺は焦って、缶をテーブルに置いた。大野さんを見ると、彼は床に正座していた。眉は下がり気味だったけれど、俺を見つめる瞳はまっすぐで、熱い。


「ニノが、好き」


大野さんは膝の上においた両手をぎゅっと握った。


「おいらのもんに…なって?」


俺はしばらく答えずに黙って、大野さんの不安そうな顔を見つめた。



ホントは、ずっとずっと前から…



俺の心はあなたの…だったけどね…



「ね、ひとつだけ、聞かせて?」


俺が切り出すと、大野さんはこくんと頷いた。


「あの子のこと、好きだった?」


大野さんは俺の言葉の意味を理解して、一瞬、目を伏せた。でも、すぐに俺を見上げて、短くきっぱりと言った。


「好きだったよ」



ああ…



キレイな瞳だな…



俺はソファから降りて、大野さんの目の前に正座した。大野さんはそんな俺をキョトンとした顔で見つめていた。



俺は…さっきの問いに、



迷いなく「好きだった」って答える、







この人以外欲しくない。







俺に対してもそう答えるであろう、この人を…



ずっと…好きだった、つもりなんだ…



大野さんの顔に顔を寄せて、その髪に手を触れる。ちゅ…って静かに唇を重ねると、大野さんは戸惑う様子を見せながらも、自分からもそっと唇を重ねてきた。