君のウィンクは星の味 2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。









Side O








宴たけなわってやつだな…


みんな初めの席を離れて思い思いの場所で飲み始めた。

マッチさんはニノの生ウィンクに満足したのか、翔くんや松潤との会話に戻っていった。

侑李が「大野くーんっ」って隣にやってきてぴとっと俺に寄り添って一緒に飲み始める。でも俺は、部屋の片隅で有岡くんや中島くんと輪になって話しているニノが気になって仕方なかった。


ちらちら見ていると、中島くんが何かニノに話して、ニノはポケットからスマホを取り出した。その画面を指さすと、中島くんはぐっとニノに体を寄せて画面を覗き込む。中島くんの体が大きいせいか、ニノが後ろから抱きしめられているように見えてしまう。



ちょっと…近寄りすぎじゃね?



「大野くん、ビール、もっと飲みます?」


はっと気づくと、侑李が俺と、俺の空のグラスを心配そうに交互に見ていた。


「…ん、ああ、飲む」


「僕、オーダーしてきますねっ」


俺のためにちょこまかと動いてくれる侑李はかわいい。



弟みてぇだな…



てててっと部屋を出て行く小柄な背中を見ながら思う。


「あっ…コラ、それはズルイって」


ニノの高い声がして、ぱっと振り向くと、中島くんがニノのスマホを持って、座ったままニノから届かないように高く上げているところだった。


「だってー…写真、見せてくれるって言ってたじゃないですかぁ」


中島くんが、スマホを高い位置で持ったまま画面を見て、笑いながらニノのスマホをフリックするふりをした。


「ダメだって、ユウト」


ニノも笑いながら、立ち上がって、中島くんからスマホを奪い返そうとして、中島くんもろとも盛大に後ろに倒れこんだ。中島くんの体の上にニノが乗っかる形になってふたりは弾けるように笑いはじめた。



あー…



おいら的にはもう限界…



中島くんがニノを体に乗せたまま起き上がるのを見ながらその輪の中に近づいていくと、ニノが俺に気付いてニコッと笑った。中島くんの太ももに座る形になっていて、頭がくらくらした。


「ふふっ…リーダーきた」


「お前、飲みすぎじゃない?」


俺が不機嫌そうな声を出したら、ニノはますますニコニコした。頰が赤い。


「大丈夫だけど…ちょっとトイレ行きたい」


ニノは俺に向かって手を伸ばした。その丸っこい手も真っ赤になっている。


「もう…ホラ、おいで、ニノ」


その手をぎゅっと握って立ち上がらせて、部屋を出ようとすると、中島くんが「二宮くん、コレ、忘れてますよ~!」ってニノのスマホを差し出して、ニノは照れくさそうにふふっと笑った。