君のウィンクは星の味 7 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side O







次の王様は岡本くんだった。


「じゃあ、またハグにしますか。3番が6番をハグ!」


「わっ、俺だ」


ニノが驚いた声をあげた。


「え?ニノどっち?」


「6番」



げ、ハグされんのかー!



「3番は?」


「俺~!」


と、面白そうに松潤が手を挙げた。ニノは顔を片手で覆ってうつむき加減に笑う。



…松潤か…



まだ、メンバーでよかった…かな…



松潤はニノの真正面に座ると、俺の方をちらりと見て、ニヤッと笑った。


「悪いね、智さん」


「なっ…なんでおいらに謝んの…」


「Sorry, Jun…」


すかさず岡本くんが片手を口に当てて言うと、松潤は苦笑いしながら


「お前、それ使い方ちげーし、俺を巻き込むなっつってんだろ!」


と岡本くんに言うと、ニノに向き直る。


「いいですか?」


「ふふっ…いいですよ…って、うわっ」


松潤はいきなりがばっとニノを抱きしめた。ニノの後頭部と背中に松潤の腕が巻きつく。


「ちょっ…待って…」


見る間に赤く染まっていくニノの耳に、もどかしい気持ちになる。



そんなかわいいの…人前で見せんじゃねーよ…



「この場合、10秒間できなかったら嵐さんの負けですね」


山田くんが楽しそうに笑う。


「大丈夫だって、な、ニノ?」


「J…ちょっ…くるし…」


ぎゅうぎゅうと松潤がニノを抱きしめるから、ニノは真っ赤になって苦しげな声をあげた。


「あ、ごめん、ニノ…」


松潤が慌ててニノを抱きしめる腕を緩めたら、岡本くんがまた


「Sorry, Jun…」


と呟いて、松潤は吹き出した。


「だから、使い方ちげぇって言ってんじゃん、お前は~」


松潤はニノを片手に抱いたまま、脇にいた岡本くんの肩をパシッとはたいた。はたかれた岡本くんが「わ~すいません!」って逃げ出した先の、個室の襖がいきなりバンっと開いた。


「二宮くんを合法的にハグできる会はここですかー⁈ 」



このくそややこしいときに、マルきたー‼︎



「丸山だ」


「丸山くんっ」


マッチさんやJUMPくん達が嬉々とした声をあげる。



誰だよ…マル呼んだの…



「お前がニノをハグすんのは全部違法‼︎ 」


「おおちゃんひどーいっ!誕生日一緒やのに~」


座ったまま、マルに人差し指を向けてびしっと言うと、マルはすでに酔っているのか、両手をグーにして顎の下に置くぶりっこポーズでくねくねと不思議な動きをしながら答えた。俺は思わず立ち上がる。


「一緒にすんな!」


「いや…誕生日は仕方ないよ大野さん」


いつのまにか松潤の腕の中から抜け出したニノが苦笑いしながら、俺を見上げる。


「ニノ、お前の貞操があぶねぇんだぞ?」


「貞操って…あんた何言ってんの?もう…酔ってるでしょ…座って?」



ったく、全身、桃色に染まって…



酔ってんのはニノだろ?



マッチさんはゲラゲラ笑って、マルを輪の中に迎え入れると、「じゃあ、丸山きたし、もうちょっとやろっか」って言った。



はあ…



早く帰っておいらがニノをハグしたいっつーの…