君のウィンクは星の味 14 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。









Side N








「ニノ、大丈夫?」


横向きになって荒く息をする俺の髪を、かたわらに寝て梳きながら、大野さんは尋ねた。


「ん…もう、ウィンクする体力も残ってないよ…」


「んふふ…ウィンクぐらいできんでしょ」


髪を梳いていた大野さんの手が、俺の頰に移動した。


「できないって…」


笑い混じりに言って、目を閉じる。大野さんは俺の頭を腕で包み込むようにして抱き寄せた。熱さを保つ大野さんの胸に顔を埋めて、その甘い香りにほうっと息を吐く。


「ね、大野さんウィンクして」


ふと思いついて、目を開けてお願いしてみる。


「ふ…なんで…おいらのはいいよ…下手くそだもん」


「なんでも」


頬杖をついている大野さんを見上げて言うと、彼はんふふ、と笑った。


「…じゃあ…するよ?」


「うん、全力でやってよ」


大野さんはゆっくりと大きく両目を開いた後、ぱちりと素早く両目を閉じて、開けた。



…両目って(笑)




「どう?」


にこにこする大野さんに呆れたように言ってやる。


「…おーのさん、ウィンクは片目ですから」


「ふふ」


「でも、もっかいやって」


「ヤダ」


「やってよ」



…なんだなんだ、この非生産的な押し問答(笑)



って、恋人との会話ってこんなもんか…



俺が堪えきれなくて笑ったら、大野さんも笑った。


「じゃあ、もっかいね」


大野さんはもう一度、大きく目を見開いて、ゆっくりと両目を閉じて、開けた。


「ふっ…だからウィンクじゃないって」


「ふふ…片目のウィンクを同時にやってんの」


「ああ、そうなんですか…ってなるか!」


思わずノリツッコミしながら、大野さんの腕をペシッとパンチしたら、大野さんはふふっと笑った。


「ウィンクする体力も残ってないって言ったのに…痛ぇよ」


「だって…そりゃ」



あなたのウィンクが可愛くて、元気出たとか…



言えないでしょ。



俺が言葉につまっていたら、大野さんは照れたような笑顔で、片目だけのウィンクを素早く2回、俺にくれた。













-終-