ラブコメ の ようなもの 上 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。








Side N







「今日さ…初めてドラマの…撮りあったの…」


シャワーの後に俺のベ  ッドに滑り込んできた大野さんがぼそりと言った。


「どうだったの?」


やっていたゲーム機をパタンと閉じる。俺は、大野さんが伸ばす腕に応えてその腕の中に収まった。


「いやぁ…はずかしいよな…ああいうの…」


「受けたんだから、ちゃんとやんなきゃだよ?」


こつんと額をくっつけてくる大野さんの鼻先を人差し指でちょんと撫でる。


「ん…ラブもんは…やりたくなかったんだけどな…」


「ふふっ…それ…ずっと言ってたよね…」


「今回もさ、1回断ったんだよ」


大野さんは、ほう、とため息をついて、目を閉じた。


「へぇ…なんで受けたの?」


「怒られて…確かにおいらガキみてぇ、と思ったから」


大野さんは目を開けて、唇を尖らせた。シャワーの後、無造作に乾かしだけの前髪がふわっと揺れる。


「ふふっ…なんで怒られたの?」


「ん…ラブもんは…こ…こいびとっ…を妬かせたくねぇから…やりたくないって言ったら怒られた」


「ぶはっ」


大野さんは「恋人」を恥ずかしそうに発音して、言い終わるとまた唇を尖らせた。


「それって…俺のこと?」


「他にいると思ってんの?」


「ふふっ…俺、妬かないよ…仕事ってわかってるもん」


俺はふふっと笑って、ごそごそと大野さんに身を寄せた。


「逆に、俺が妬くぐらいの演技してよ」


大野さんはふっと笑った。


「お前は、おいらをやる気にすんの、うまいね」


顎に大野さんの温かい指がふれ  て、くいっと大野さんの方を向かされる。


「そりゃだって…あなたのこと…」


好きだもん…って続けようとした言葉は、大野さんの唇に塞がれて、俺と大野さんの間で行き場を失った。

すぐに入ってくる舌  が、俺の縮こまっている舌  を 誘い出すようにから  まってくる。


「ん…ふ…んんっ…」


大野さんの手が俺の後頭部をしっかり支えて、時折優しく撫でる。目を閉じると、大野さんの唇だけが俺の世界になって、夢中でその甘い熱を求めた。


「仕事でいくらラブシーンしても…さ」


唇を離すとすぐに、俺のパジャマのボタンをいそいそと外そうとする大野さんに尋ねた。


「こうしてるとき…この唇とか…全部…俺のなんでしょ?」


大野さんの下唇に指で触れる。大野さんは目を細めて笑った。


「ん…全部…お前の…だよ…」


「じゃ、いいよ…思いっきり、ラブシーンしてきて…なんなら、俺としてるって思ってやればいいじゃん」


冗談だけどそう言うと、大野さんは眉を寄せた。


「やだ…想像してやって…お前じゃないとか嫌だもん…ちゃんとお前としてぇもん…」


大野さんの手が、俺のパジャマのボタンを全部外すことに成功した。眉を寄せて唇を尖らせたままの大野さんが、俺に覆いかぶさってきた。