あの日吹いた風の色を僕は 4-2 + | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。

BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
























Side N





「もう…言うなよ…」


「ふ…泣き虫」


俺は大野さんの頭を撫  でた。


「また、泣いちゃうんだろうね、あなたは…何度でも」


「も…大丈夫だろ…あんだけ泣いたし…」


大野さんは俺の首  筋  に顔をうずめる。温かい息がかかって、くすぐったくて、俺は身じろぎした。


「こっからは…お前が泣く番な?」


大野さんは俺と目を合わせてニヤリと笑った。


「ばっ…か…っあ…」


体  を包んでいたホ  テルのバ  スロー  ブはたちまち用をなさなくなった。


俺の体  の弱いところを全部知り尽くした大野さんの、手のひらとか、長い指  先  とか、唇とか、鼻先とか、その熱  い  舌  なんかが、俺を緩やかに  追  いあげ  ていく。


「っはぁ…あ…ぁんん…」



もう何回、この指に、唇に  泣  かされたのかわからない。



でも、そんなことはどうでもいいんだ。



これからも、きっと、何回も泣  かされるんだから。
 


「ニノ…」


「あぅっ…や、あっ…」


子供みたいにわがままな  唇  は、胸  の  実を  含  んだ後、俺の  体を  滑り降りていく。


「ここも…泣いてる…」


「あっ…ふっ…リーダーだって…」


互いにさ  わりあいながら、体を  寄  せて唇を  ふ  れ  あわせると、もう、目の前の人以外のことは考えられなくなった。


大野さんは片腕を俺の顔の脇について体を支えたまま、俺  の  片  足  を  抱  えあげた。


「力、抜  いて」



大野さんの指って、無駄にや  ら  しいよな…



いつも…思ってるより、奥…までくんだもん…



呼吸が荒く、浅くなる。


そんな俺を見計らったように大野さんは俺にキ  スをした。


「はっ…ふ、はっ…ぁん…」



こんな夢中になれるキ  スは、



この人とだけ。



マジで、キ  スだけで、イ  きそうとか…



どんだけよ?



「にの…ごめん、も、いい?」


唇が離れて、切  羽  詰  まった顔の大野さん。



ふふ、この人もか。



素早く頷くと、大野さんは身を起こして俺の体  を  開  いた。くちゅ、とかすかな水  音と、押  し  付  けられた  熱。


「っはぅ…あぁっ…」


ひと  つになってゆく瞬間の甘美な焦燥感と、この人との間にすきまがなくなったときの安堵感を俺は噛み締めた。