君は愛しのHis Sugar Babe 3 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ



























Side M






俺の言葉に、ニノはぴくりと肩を震わせて、顔をあげた。ニノはしばらく逡巡していたが、やがて口を開いた。


「昨日の夜…会う約束してたんだけど…」


腿の上で合わせられたニノの手が何度もすり合わされた。


「ドタキャンされて…珍しいから…気になって電話したら…女の声…して…」


ニノの手はぎゅっと握りしめられた。


「さとし、って…呼ぶ女の声で…」


「ニノ…」


「で、今日、楽屋で会ったら…」


ニノは思い出すように言葉を切って、絞り出すように言った。


「首んとこ…何箇所か、あざみたいなのあって…」



キスマーク?



そんなの、いまどき、リーダーがつけさせるんだろうか。



そう思ったけど、ニノの心細そうな顔を見ていたら、胸の奥を掴まれるような気持ちになった。


「そんなことくらいで…おかしいよね、俺…」


ニノは握りしめていた手を開いて、俺の作ったマリブコークをまた一口飲んだ。


琥珀色の、かすかにぱちぱち言う液体が、ニノの唇に吸い込まれていく。


「ううん…そんくらい、ちゃんとリーダーのこと好きなんだろ」


「ん」


ニノはまた寂しそうに、自嘲めいた笑みを浮かべた。



ニノを



悲しませることとか、
困らせることとか、



今、俺が



取り除いてやれればいいのに…



「なあ、ニノ」


無理やり作ったような柔らかな笑みを浮かべて、ニノは「ん?」とこっちを見た。


「今日は、リーダーのこと…忘れようよ」


「ふふ、そんないつも考えてるわけじゃないよ」


ニノは面白そうに笑った。



どうだかな…



「あのさ、ニノ、腹減ってない?」


俺は努めて明るい声を出した。


「ちょっと」


「じゃあ、なんか作りますかー」


俺はソファから立つと、テレビ画面をつけてレコーダーの電源を入れる。


「俺作ってる間、最近編集したの、見る?」


俺は事務所の人間の出た番組で興味のある番組は録画して、編集するようにしている。


「うん」


「じゃ、これ…俺のモノマネするあいつ、とか色々入ってる」


俺が一枚のDVDを再生すると、ニノは噴き出した。


「本人がチェックしてんだ」


「いや、なんか、録れてたから」


俺は少し気まずさを感じたけれど、ニノがくっくっと笑いながら番組を見始めたからほっとした。



ちょっと、元気になってきたかな…



俺はキッチンへと向かった。