BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
俺の言葉に、ニノはぴくりと肩を震わせて、顔をあげた。ニノはしばらく逡巡していたが、やがて口を開いた。
「昨日の夜…会う約束してたんだけど…」
腿の上で合わせられたニノの手が何度もすり合わされた。
「ドタキャンされて…珍しいから…気になって電話したら…女の声…して…」
ニノの手はぎゅっと握りしめられた。
「さとし、って…呼ぶ女の声で…」
「ニノ…」
「で、今日、楽屋で会ったら…」
ニノは思い出すように言葉を切って、絞り出すように言った。
「首んとこ…何箇所か、あざみたいなのあって…」
キスマーク?
そんなの、いまどき、リーダーがつけさせるんだろうか。
そう思ったけど、ニノの心細そうな顔を見ていたら、胸の奥を掴まれるような気持ちになった。
「そんなことくらいで…おかしいよね、俺…」
ニノは握りしめていた手を開いて、俺の作ったマリブコークをまた一口飲んだ。
琥珀色の、かすかにぱちぱち言う液体が、ニノの唇に吸い込まれていく。
「ううん…そんくらい、ちゃんとリーダーのこと好きなんだろ」
「ん」
ニノはまた寂しそうに、自嘲めいた笑みを浮かべた。
ニノを
悲しませることとか、
困らせることとか、
今、俺が
取り除いてやれればいいのに…
「なあ、ニノ」
無理やり作ったような柔らかな笑みを浮かべて、ニノは「ん?」とこっちを見た。
「今日は、リーダーのこと…忘れようよ」
「ふふ、そんないつも考えてるわけじゃないよ」
ニノは面白そうに笑った。
どうだかな…
「あのさ、ニノ、腹減ってない?」
俺は努めて明るい声を出した。
「ちょっと」
「じゃあ、なんか作りますかー」
俺はソファから立つと、テレビ画面をつけてレコーダーの電源を入れる。
「俺作ってる間、最近編集したの、見る?」
俺は事務所の人間の出た番組で興味のある番組は録画して、編集するようにしている。
「うん」
「じゃ、これ…俺のモノマネするあいつ、とか色々入ってる」
俺が一枚のDVDを再生すると、ニノは噴き出した。
「本人がチェックしてんだ」
「いや、なんか、録れてたから」
俺は少し気まずさを感じたけれど、ニノがくっくっと笑いながら番組を見始めたからほっとした。
ちょっと、元気になってきたかな…
俺はキッチンへと向かった。
「なあ、ニノ」
無理やり作ったような柔らかな笑みを浮かべて、ニノは「ん?」とこっちを見た。
「今日は、リーダーのこと…忘れようよ」
「ふふ、そんないつも考えてるわけじゃないよ」
ニノは面白そうに笑った。
どうだかな…
「あのさ、ニノ、腹減ってない?」
俺は努めて明るい声を出した。
「ちょっと」
「じゃあ、なんか作りますかー」
俺はソファから立つと、テレビ画面をつけてレコーダーの電源を入れる。
「俺作ってる間、最近編集したの、見る?」
俺は事務所の人間の出た番組で興味のある番組は録画して、編集するようにしている。
「うん」
「じゃ、これ…俺のモノマネするあいつ、とか色々入ってる」
俺が一枚のDVDを再生すると、ニノは噴き出した。
「本人がチェックしてんだ」
「いや、なんか、録れてたから」
俺は少し気まずさを感じたけれど、ニノがくっくっと笑いながら番組を見始めたからほっとした。
ちょっと、元気になってきたかな…
俺はキッチンへと向かった。