Be My Baby 11 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ




今日はこれが2つめです







































Side N






昨日は、大野さんとの電話の後、たまたま近くに来ていた山田が家に遊びにきて、一緒に飲みながらゲームをした。

大野さんから着信があったのに気づいたのは、「泊まっていく?どうする?」とか話をしているときで、山田が久々に泊まると言い出したから、コールバックは出来ずじまいだった。


話が出来なくて、ほっとしているところも正直あったかもしれない。


あんなひどいこと言っておいて、どう謝っていいかわからなかったから。




電話のはじめに、言えばよかったんだ。






「会いたい」って…







ほんの、一言だよ?






バカみたい…






でももしも…もしも、だよ?



大野さんが万一、ホントに浮気してるんだとしたら、「会いたい」だなんてそれこそバカみたいだし…




なかなか寝つけなくて、寝不足気味で仕事に出かけるはめになった。










改編期は音楽番組の生放送が多い。今日もそうで、俺は朝から憂鬱だった。


大野さんとは、楽屋で会ったけれど、気まずくてつい目を逸らしてしまった。大野さんも同じようで、ふいっと目を逸らされる。


そうしているうちに、リハーサルが始まった。寝不足がたたったのか、俺は途中でふらふらと倒れそうになって、隣にいた翔ちゃんに抱きとめられた。


「ニノ!大丈夫⁈」


目の前がぐわんぐわん揺れる。倒れ込まないように必死で翔ちゃんの腕にしがみついた。


「ご…め…平気…」


「平気じゃねぇじゃん」


翔ちゃんは、「一回楽屋戻ろ?」と俺の肩を抱き寄せてから、ちら、と大野さんを見た。


「智くん連れてく?」


「な…なんで…いいよ、翔くん連れてってやってよ」


急に声をかけられた大野さんはびっくりしたように目を丸くした。


「や…なんかニノのことは、智くんかな?って気がして…」


俺が大野さんの顔を見ると、こちらを見つめる大野さんと目が合う。


「ん…」


言葉を継げないでいる大野さんの様子に胸がぎゅっとつかまれる感覚におちいった。




大野さんに、一緒にいてほしい



大野さんに…抱きしめてもらいたいよ…



もう…ダメなのかな…




「翔さん、俺、薬みたいなのいっぱい持ってきてるから俺が連れてくよ」


潤くんが翔ちゃんの腕から俺を抱き寄せて、ひょいっと抱き上げた。頭が重くて全身の力が入らなくて、俺は潤くんに体を預けた。


「はは、そだな、俺もこの前栄養ドリンク貰ったよな」


「ニノ、過労なんじゃない?松潤のスペシャルドリンク飲んで元気になんな」


相葉さんが近寄ってきて頬を撫でてくれた。


「ん…大したことないから大丈夫…」


相葉さんと翔ちゃんの間から、俯く大野さんが見えた。










「いろいろ味あるよ。何がいい?」


潤くんは俺を楽屋のソファに寝かせると、何やら薬箱のような四角い箱を持ち出してきた。よく効くという栄養ドリンクをそこから数本取り出した。


「なんでも…い…」


「じゃあ、バナナ味でいい?」


俺が頷くと、潤くんは褐色の小さな瓶の蓋を開けて、俺に差し出した。重い体を起こして一気に飲み干す。またぱたっとソファに倒れこんだ。


「振りは入ってるでしょ?後で位置だけ一緒に確認しよ」


そう言って微笑む潤くんにこくっと頷くと、俺はそのまま意識を手放した。